男性の多くが20代から気になる始めるのが髪。
10代の頃はヘアスタイルくらいしか気にならなかったのに、20代に入ると環境の変化やストレスなどで違う髪の悩みが増えてくる方も少なくありません。
抜け毛が増えた、髪のボリュームが減ったなど「薄くなってきたな」と感じたら20代であっても薄毛対策を始めるタイミング。
そこでここでは、「薄くなってきた」と気付いた20代が今すぐ始めるべき薄毛対策を解説します。
過去があるからこそ今がある。
今の髪をキープするためにもすぐヘアケアを始めましょう!
20代の薄毛は若はげ?若はげの原因
周囲から残念な目で見られる「若はげ」(20代から始まる薄毛)は、男性なら極力避けたい状態。
そんな忌避すべき「若はげ」の原因は実は1つではありません。
- 遺伝・AGA
- 生活習慣の乱れ・ストレスによる血行不良・栄養不足
- 間違ったヘアケア
遺伝やAGAの場合は仕方がない面がありますが、生活習慣の乱れやストレスによる血行不良や栄養不足は普段の生活の見直しで改善が期待できます。
また、間違ったヘアケアによって髪や頭皮がダメージを受けているのが原因である場合も改善は可能。
AGAも現在は治療が可能となっていますし、生活やヘアケアの見直しによって症状が改善するケースも少なくありません。
つまり、若はげは治せる&防げる可能性が高く、対処法が多い!
自分の髪が薄くなってきた原因を見つけて効果的な対策をすぐにとれば、髪に悩まされる現状を打破できますよ。
生活・食事の見直し
20代からの薄毛の改善には、まず生活や食事を見直す対策が有効です。
(1)薄毛を引き起こす日常の問題点
20代の薄毛が気になる男性がチェックしたいのが普段の生活での次の5点です。
- 睡眠の質・量
- 運動
- ストレス
- 生活サイクル
- 食事
現代の男性に多い睡眠不足は、髪のトラブルを発生させる大きな原因と言われる要因のひとつです。
睡眠の質・量ともに不十分だと、成長ホルモンの分泌も不十分になり、健やかな髪の育成が困難になりやすくなります。
また、運動不足も原因。
血行が悪くなる上に、体が疲れないことで睡眠の質にも悪影響が出やすくな、気分転換がうまく出来ず、ストレスを発散できず溜め込みやすくなることも。
そのストレスは、血行不良・男性ホルモンの分泌量アップなど薄毛を引き起こす大きな原因です。脳を興奮させ負担をかけるため、運動不足と同じく睡眠不足の一因にも。
他にも、不規則な生活による体内時計の乱れ、栄養バランスが取れていない食事など、様々な日常に潜む原因が複合的に髪や頭皮に負担を掛け、薄毛を加速させていることが多いです。
(2)20代男性が今すぐできる日常の薄毛対策
「薄くなってきたかも」と感じている男性は、上記の5つのどれかもしくはいくつかに必ず心当たりがあるはず!
すぐに問題点の改善に取り組みましょう。
【①タイムマネジメント】
睡眠不足・運動不足・生活サイクルの乱れの改善は誰でもすぐに取り組めるはず。
社会人におなじみの『タイムマネジメント』能力の発揮しどころです。
睡眠時間・運動時間を確保し、規則正しい生活を送ることで、十分な休息の確保、正しい体内時計や自律神経のバランスを整えることができます。
内側のバランスが整えば、頭皮にも十分な栄養や酸素が行き届き、元気な髪が生える土壌づくりができて薄毛の悩みも徐々に改善されていきますよ。
【②食事の見直し】
20代の男性にとっては食事の見直しは少しハードルが高いかもしれません。
家族と一緒に暮らしている方はさておき、1人暮らしの男性の場合、食事は適当に済ませてしまいがち。
ついつい、カロリーの高い料理や味付けの濃い料理、添加物たっぷりの料理が多いレトルトや外食を摂ってしまうことも多いはず。
しかし、将来の髪が薄くなってしまった自分を想像してみてください。
今摂っている食事が将来の自分(の髪)を作るのです。
そう考えると、食事内容の見直しは苦でなくなるはず。
自分で栄養バランスを考えた食事を作るのがベストですが、それが実現可能でない場合は食事を選ぶ時に少しでも体に髪に良いと思えるものを選びましょう。
【③入浴】
もう一つ、プラスαで見直したいのが入浴です。
忙しいとついついシャワーで済ませてしまいがち。
しかし、髪が薄くなってきたと感じたら、敢えて湯船につかる入浴を行いましょう。
体が芯から温まることで頭皮を含めて全身の血行が良くなりますし、程よく疲れて質の良い睡眠を取るのにも役立ちますよ。また、ストレス解消にもなるなどメリット満載です。
ヘアケアの見直し
「薄くなってきたかも」と不安を感じたら、ヘアケアも見直しましょう。
(1)使用しているシャンプーをチェック!
まず見直したいのが、毎日使っているシャンプーです。
皮脂分泌量が多く、べた付きやすい男性の肌。頭皮もべた付きやすいという男性も少なくありません。
べた付きは不快なだけでなくニオイやかゆみの原因となるため、さっぱりさせようと洗浄力の強い洗浄成分配合のシャンプーを使ってごしごし洗いしている男性も多いことでしょう。
しかし、それが薄毛の原因になってしまうことも。
洗浄力の強いと言われている界面活性剤
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- パレス-3硫酸ナトリウム
- スルホン酸ナトリウム
などがあります。
原価が安いため、市販の廉価なシャンプーによく配合されていますが、これらの成分は頭皮を守るのに必要な皮脂まで洗い流してしまう極悪成分。
頭皮の皮脂を取りすぎてしまうと、頭皮が乾燥し血行も悪くなって元気な毛が育ちにくくなるおそれがあります。
さっぱりしたいがために強い洗浄力を持つシャンプーを使っているのは、20代の「髪が薄くなってきたかも?」と不安を感じている男性にはオススメできません。
(2)スタイリングもチェック
もう一つ確認したいのがスタイリングです。
髪のボリュームが気になりだすと、ついつい必要以上にスタイリング剤を使ってセットをしてしまう男性も増えます。
頭皮が透けて見えないように、スタイリングを根本にべったりつけたり、ドライヤーの風を根本部分を集中的に当てたり…。
スタイリング剤が頭皮に付くこと、熱風を頭皮に当てること、どちらもさらに頭皮環境を悪化させる要因に。
隠そうとすればするほどさらに頭皮に悪影響を及ぼしていることも少なくありません。
また、つけたスタイリング剤のオフが不十分な場合も髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
(3)改善策は?
ヘアケアからの20代の薄毛対策は2つ。
- 頭皮に優しいシャンプーに変える
- スタイリングで無理をしない
です。
【①頭皮に優しいシャンプーに変える】
まず、頭皮に優しい洗浄成分を使ったシャンプーに変えましょう。
具体的には、
- コカミドプロピルベタイン
- ココイルグルタミン酸TEA
- ラウロイルメチルアラニンナトリウム
- ココアンホ酢酸ナトリウム
などのアミノ酸系シャンプーへのチェンジがおすすめとされています。
もちろん、体質や肌質などにもよるので試して見るのがおすすめ。
お値段は高くなりますが、将来、さらに薄毛が進んでしまうともっと治療に費用が掛かるため、先行投資と思って良いものを選びましょう。
また、髪を洗う際はごしごし洗いやすすぎ残しをしないように気をつけることも大事ですよ。
【②スタイリングで無理をしない】
次に、スタイリングで無理をしないことです。
スタイリング剤を付ける時は根本につけないようにしたり、ドライヤーを当てすぎないようにしましょう。
思い切って、スタイリング剤を付けなくても良いような髪型に変えるのもおすすめ。
担当の美容師さんに「薄くなってきたかも」と伝えれば、最適なヘアスタイルを提案してくれますよ。
(4)育毛剤もプラス
また、育毛剤を使い始めるのもおすすめ。
「育毛剤=おじさん用」というイメージをお持ちの20代も多いのですがそれは間違い。
20代ならば、ミノキシジルなどがっちり育毛成分が入った高価ものではなく、頭皮環境を整える成分がメインの手頃な価格のものでOKです。
育毛剤の良いところは、栄養を与えることができるだけでなく、頭皮マッサージが同時にできること。
ストレスや緊張で頭皮が固くなると髪を育てるために必要な栄養や水分、酸素が生き渡りにくくなるため、優しく指の腹で揉みこみ頭皮を柔らかく保つようにしましょう。
まとめ
20代で感じる薄毛は、まだ生活習慣や食事、ヘアケアの見直しで食い止めることができるものがほとんどです。
ただ、中には遺伝・AGAなどを原因とした20代の薄毛もあるため、上記の対策で改善が見られない場合は、専門のクリニックで調べてもらうとよいでしょう。
抜け毛や髪質の変化は、髪や頭皮が無言で発するSOS。
見て見ぬフリをせずしっかり受け止めて、今の自分ができる対策を早めに取りましょう。
そうすれば、髪は「長い友達」でいてくれるはずです。