見た目潤っているのに、なんだか肌の調子が悪い・・・それは、隠れ乾燥肌の可能性大です。
表面が潤っているからといって、気を抜いてはいけません!
なぜなら、肌トラブルを多発させる危険な状態である隠れ乾燥肌は男性にも多いんです。
そこで、ここでは隠れ乾燥肌の説明やチェックポイントと合わせて、原因や今すぐ取り組むべき対処法を徹底解説。
早めの対処が肌を救う!
ぜひ自分が隠れ乾燥肌かどうかをチェックし、当てはまるようならすぐに対策して、内も外もしっとり潤う上質肌男子を目指しましょう。
自分ではなかなか気付きにくい隠れ乾燥肌
(1)隠れ乾燥肌とは
隠れ乾燥肌とは、肌にテカリがあるため見た目は乾燥をしているように見えないのに、内側は乾燥している状態です。
肌が粉をふいたり、カサカサをしているいかにも「乾燥しています」感のある乾燥肌と比べ、見た目でごまかされてしまうため、乾燥肌よりも厄介な肌状態といえます。
(2)乾燥肌との違い
乾燥肌との違いは、『皮脂』。
水分も皮脂も不足している状態が乾燥肌で、皮脂は十分以上なのに水分が不足している状態が隠れ乾燥肌は。
隠れ乾燥肌は、一見して乾燥していることがわからないので適切なケアがされないまま放置されてしまいがち。
その結果、さらに肌内部の乾燥がすすみ、良い肌状態に戻すためにさらに時間がかかってしまうことも。
(3)男性は要注意!隠れ乾燥肌は見つけにくい
特に、男性は男性ホルモンの影響で皮脂分泌が女性よりも活発なため、肌の乾燥に気付きにくく、気が付いた時には乾燥肌を通り越して敏感肌になっていることも珍しくありません。
また、もともと女性に比べて肌の水分量や保水力も低いので、「肌はこういうもの」と隠れ乾燥肌が常態化していて気付かないケースもあります。
(4)隠れ乾燥肌になるとトラブル多発肌に
隠れ乾燥肌になると危険がいっぱい。
まず、肌バリア機能が衰えます。
すると、外からの刺激にもすぐに反応しやすくなり、肌トラブルが多発。
また、内側の水分も抜け出しやすくなっている状態のため、さらに乾燥が進行してしまうという悪循環に。
「テカっているから乾燥は関係ない」と思っているほど要注意!
自分の肌を今、見直してみましょう。
隠れ乾燥肌のチェックポイント10
隠れ乾燥肌かどうかはすぐにわかります。チェックポイントを見てみましょう。
(1)チェックポイント
- 洗顔後に顔につっぱり感・ひきつり感がある
- すぐに顔がテカってくる
- 肌の見た目の印象と手触りに違いがある
- 毛穴開き・毛穴の黒ずみがある
- 洗顔の回数が多い
- スキンケアが適当・もしくは不十分
- 脂たっぷりの脂っこい食事が好み
- 紫外線対策をしていない
- エアコンの風に直接あたる場所にいることが多い
- 睡眠不足
当てはまるものが多ければ、実は「隠れ乾燥肌」だったパターンの可能性が。
(2)洗顔後は肌の素の状態が丸わかり
特に、洗顔後に顔がつっぱるのにすぐに顔がテカるという方はその可能性大。
洗顔後は、顔の表面の皮脂のヴェールが取られて肌の素の状態がわかります。
その時につっぱり感を感じるということは、肌内部が乾燥気味である証拠。
その後、肌がテカってくるのは、乾燥した肌を守るために活発に皮脂が分泌されている自衛作用です。
また、洗顔の回数が多いすぐにテカることで化粧水で十分に肌を潤さないままにしている、もしくは化粧水を使用後に乳液やクリームを使わないことも隠れ乾燥肌に肌を追い込む習慣。
これまでそういったスキンケアを続けていたという方も要注意です。
(3)隠れ乾燥肌化の原因は生活習慣にも
また、何気ない日常にも隠れ乾燥肌を生む原因があります。
まず、脂っこい重めの食事が好きな人は要注意。
皮脂の過剰部分泌を生む元。
こってりした食事を摂ることが多い方は要注意です。
また、紫外線対策が不十分だと、紫外線によって肌内部にダメージが蓄積・肌バリア機能が低下し、ターンオーバー(肌周期)が乱れてしまい乾燥しやすくなります。
さらに、エアコンの風に肌が直接当てていると肌は乾燥。
エアコンが効いた部屋に長時間いると部屋自体も乾燥し、肌の水分も減りやすくなります。
隠れ乾燥肌の肌ケアのポイント:スキンケア編
見分けにくい隠れ乾燥肌ですが、自分がそうとわかったら今すぐ改善に取り組みましょう。
隠れ乾燥肌のスキンケアの最優先事項は、肌内部の水分量アップ。そしてスキンケアのポイントは3つあります。
(1)洗顔で皮脂を取りすぎない
隠れ乾燥肌と判明したら、まず見直したいのが洗顔です。
見た目オイリー肌の隠れ乾燥肌の男性は、テカリを防ぐために洗浄力高めの洗顔剤でごしごしと顔を洗いがち。
また、テカリだしたら洗顔するという方、ごわごわをなくしたい・毛穴をきれいにしたいと頻繁にピーリングを行っているという方もいるはず。
しかし、それは肌の内部の乾燥を悪化させるダメ洗顔!
必要な皮脂まで奪うことでさらに過剰な皮脂分泌を生んでしまいます。
また肌への保水も不十分に。
肌に必要な水分の流出を最小限抑えるために、ピーリング等は控え、洗顔は朝と晩の2回、肌に優しい洗浄剤を使って泡でなでるように洗いましょう。
洗顔後も肌に刺激を与えないよう、ごしごしとタオルで水分を取るのではなく、肌にタオルを優しく押し当てて水分を移すイメージでふき取るのも、大事なポイント。
(2)たっぷり保湿
2つ目のポイントは、洗顔後の保湿です。
高保湿タイプの化粧水を使ってたっぷり潤いを与えて下さい。
この時、肌に刺激を与えるおそれのあるコットンは使わず、手で行うように。
使う化粧水は、肌の水分保持力をアップするセラミド配合のものを。
できるだけヒト型セラミド配合のものを選ぶこと。
ヒト型セラミドは肌のセラミドと同じような成分なので乾いた肌との親和性が高く(なじみやすい)、隠れ乾燥肌の保湿にベスト。
ヒト型セラミドは、セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6Ⅱなどです。
それ以外のセラミドも保水力を高めてくれますが、やはり効果的にアプローチするならヒト型セラミド一択です。
種類だけでなく、配合量が高めのものを選びましょう。
そして、洗顔後、すぐに使うことも忘れずに!
洗顔後の化粧水は、皮脂に邪魔されることなくスムーズに吸収されやすい直後に使いましょう。
可能な限り早く使うに越したことはありません。
(3)乳液・クリームはマスト
ヒト型セラミド高配合の化粧水で洗顔後すぐに保湿した後は、必ず乳液やクリームなど油分の多いアイテムでフタを。
「どうせ放っておいてもテカるから良い」と考えてはダメ!
皮脂に先回りして、乳液・クリームでフタをすることで、次第に内部の水分保持力が高まって過剰な皮脂分泌も改善されていきます。
隠れ乾燥肌の肌ケアのポイント:日常編
隠れ乾燥肌の改善には、スキンケアの見直しとあわせて日常生活の見直しもマストです。
なぜなら、隠れ乾燥肌の原因は日常生活にも潜んでいるから。
スキンケアと日常生活の見直しの二本立てで効果的に隠れ乾燥肌を改善しましょう。
(1)食事を見直す
まず、日常生活で見直したいのが食事。
脂っこい食事を控えると同時に、肌に優しい栄養をしっかり摂るようにしましょう。
具体的には、肌のターンオーバーを促すビタミンB群、血行を良くするビタミンE、コラーゲンを生成する原料のビタミンC、腸内環境を改善する食物繊維です。
また、皮脂腺の機能を改善するビタミンAを積極的にとりましょう。
(2)紫外線対策
また、これ以上紫外線を無防備に肌に当てないように、日中は日焼け止めを使って紫外線対策を。
紫外線は、室内にいても、カーテンやガラスを透過して肌に降り注ぎます。
室内にいるからいいと日焼け止めを使わないのは危険。必ず、使うようにしましょう。
(3)エアコン対策
エアコンの風には直接当たらないように位置に気を付けること、また加湿器を使うなどして空気の乾燥に気を付けることも大事。
隠れ乾燥肌を防ぐために有効な対策方法です。
最近では、USBにつなげてペットボトルから加湿できるアイテムや、ハンディ型のコンパクトな加湿器なども登場しています。
賢く便利グッズを使って顔の乾燥を防ぎましょう。
(4)睡眠不足
睡眠時間は、肌力を高めるために重要な時間です。
睡眠時間が短いのはもってのほか。
時間は取れていても、すぐに目が覚める・寝つきが悪い・途中で目が覚めてしまうといった質の悪い睡眠も問題。
寝具や寝室を快適な状態にして、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
まとめ
いつの間にか、なっていることも多い隠れ乾燥肌。
そのまま放置しておいては様々な肌トラブルが多発する困ったちゃん肌になってしまうので、早めに対処することが重要です。
毎日の適切なスキンケアと生活の見直しの2本立て対策で隠れ乾燥肌は改善は簡単!
ぜひ自分が隠れ乾燥肌と気づいたらすぐに取り組みましょう。