肌をすっきりさっぱりさせたいと多くのメンズが使っているナイロン製のゴシゴシタオル。
でも、ゴシゴシタオルは肌に悪いから使わないほうが良いとも聞くし、でも泡の撫で洗いは洗った気がしない…。
そんな悩みや迷いをお持ちのメンズも多いことでしょう。
そこでここでは、ゴシゴシタオルについて、そのリスクやメリット、正しい使い方と合わせておすすめのゴシゴシタオルについて解説します。
最近では悪者扱いされることも多いゴシゴシタオルですが、肌に優しい仕様のゴシゴシタオルも多数登場しています。
つまり、正しく選び、正しく使えば、ゴシゴシタオルはメンズの肌を清潔に保つのに大活躍する有能アイテム!
賢く使いこなしましょう。
ゴシゴシタオルはNG?
(1)ゴシゴシタオルとは?
ゴシゴシタオルとは、一般的にナイロンで作られたタオルを指します。
約20年ほど前に発売されて以来、ごしごしこすることで体をしっかり洗えている気分になると多くの家庭で導入されています。
今も、ゴシゴシタオルを愛用しているというメンズも多いはず。
しかし、ゴシゴシタオルは皮膚科医の中ではあまり好意的に受け取られていません。
というのも、ゴシゴシタオルの過度な使用や間違った使用で、様々な問題が起こるからです。
(2)ゴシゴシタオルは危険?
ゴシゴシタオルを正しく使わないことで次のようなリスクがあるといわれています。
- 肌の乾燥
- ナイロンタオル黒皮症・摩擦黒皮症
ごしごしとナイロンタオルで体を洗うことで、かゆみやかさつき、粉吹きなど肌の乾燥を原因とした肌トラブルを起こす方も珍しくありません。
また、「ナイロンタオル黒皮症」「摩擦黒皮症」はあまり聞きなれない症状ですが、簡単に言うとナイロンタオルのような強い刺激を与える素材で力任せに体を洗うことで、肌の表面が傷つき、メラニン色素の沈着が起こって肌が黒ずむ症状のこと。
かゆみや痛みが伴わないため、自分で気づきにくいのがこの症状の特徴であり、発症した場合には治療も難しいといわれています。
(3)ゴシゴシタオルで肌にトラブルが出る2つの理由
では、なぜゴシゴシタオルで洗うことで肌にトラブルが出てしまうのでしょうか?
その理由は2つあります。
①入浴で肌が柔らかくなっている
ゴシゴシタオルで肌にトラブルが出てしまう1つ目の理由は、洗う際の肌がふやけてやわくなっているからです。
入浴すると肌はお風呂のお湯(水分)を吸収してふやけた状態になります。
例としてわかりやすいのが指先。
長風呂すると指先がシワシワになりますね。
それと同じように入浴して湯船につかっていると肌全体が水分を含んで柔らかい状態になります。
そんな皮膚を目の粗いナイロンタオルでごしごしと強い力で洗えばどうなるかは火を見るよりも明らかですね。
②肌を守る皮脂膜まで落としてしまう
ゴシゴシタオルで肌にトラブルが出てしまう2つ目の理由は、肌を守る皮脂膜まで落としてしまうからです。
外からの刺激から防御するため、また内側の潤いが蒸発してしまわないため、肌の表面は皮脂膜で覆われています。
皮脂はあぶらですので熱いお湯に入れば溶け出しやすくなっている上に、さらにゴシゴシタオルで肌の表面を強く洗うことで皮脂膜もさらにはがれてしまいます。
そうなると、ゴール前にキーパーの存在しないサッカーチームのように肌は完全に無防備に。
外からの刺激をダイレクトに受けると同時に肌内部の潤いも蒸発し放題状態になります。
その結果、少しの刺激でも肌荒れを起こしやすくなるなど、乾燥も悪化して様々な肌トラブルを連鎖的に起こしやすくなるのです。
ゴシゴシタオルのメリット
悪者のように見えるゴシゴシタオルですが、もちろんゴシゴシタオルならではのメリットもちゃんとあります。
- 泡立ち・泡切れが良い
- 身体をさっぱり洗える・爽快感がある
- 使用感が選べる(かため・やわらかめなど)
- カラーが豊富
- 丈夫で長持ちする
- すぐに乾燥するので衛生的に使える
スポンジや海綿などに比べて、すっきり洗えるなど、ナイロン製ならではのメリットは決して少なくありません。
特に、湿度の高い浴室で衛生的に使えるのは魅力。
これらの特性を活かすには、正しくゴシゴシタオルを使うことが重要です。
ゴシゴシタオルの正しい使い方
(1)しっかり泡立てて使う
ゴシゴシタオルは、少量のボディソープや石鹸でもしっかり泡立てられるのが魅力。
まず、使う前にゴシゴシタオルにたっぷりお湯を含ませ、ボディソープや石鹸を付けたら空気を含ませるようにしてしっかり泡立てましょう。
(2)こすらず、泡を滑らせるように使う
たっぷり泡ができたら、身体をゴシゴシタオルでこするのではなく、ゴシゴシタオルについた泡を身体の上を滑らせるようにして優しく洗いましょう。
ごしごしこすると洗えているような気分になってすっきりしますが、力を入れないことがゴシゴシタオルとうまく付き合うコツ。
ただし、皮膚が厚い部分(足の裏など)は力を込めても大丈夫。
(3)毎日使わない
肌をいたわるためには、ゴシゴシタオルを毎日使うのではなく1日おきなど自分の肌の調子を見ながら使うのも大事なポイント。
基本は泡を使ったなで洗い、夏場など垢や皮脂が気になる時に使うなど、状況に合わせて使うようにすると、乾燥やナイロンタオル黒皮症などのリスクを大幅に下げることができます。
自分の肌と相談しながら賢く取り入れましょう。
使ってみたい!ゴシゴシタオル
ゴシゴシタオルのリスクは分かったけれど、やっぱりゴシゴシタオルでないと洗った気がしない!という方におすすめのタオルを紹介します。
ナイロン製でありながら一般的なイメージの「ゴシゴシタオル」とは使用感が全然異なるのでぜひお試しを。
テイジン ミクロピュア ボディタオル ソフトタイプ
ポリエステル75%・ナイロン25%のゴシゴシタオルです。
クリーミーで豊かな泡立ちだけで、身体を洗う時に肌とタオルのあいだに常に泡がある感じで洗えます。
耐久性も高く、肌触りが良いと口コミでも人気です。お好みに合わせて硬さも選べます。
オーエ ボディタオル 超 やわらかめ
ナイロン100%ですが、ストッキングにも使用されている極細繊維66ナイロン繊維を使用し、非常に柔らかく肌当たりがマイルドです。
ちょっとのボディソープや泡でもみるみる泡立ち、きめ細やかでの王密な泡で体をやさしく洗えます。他にもやわらかめ・ふつう・かためなど好みに合わせて選べるのもポイント。
東和産業 ボディタオル 銀抗菌すご泡
繊維状の細菌の増殖を抑制する純銀の糸ミューファン®・細めの66ナイロンを使用しています。
抗菌防臭効果が高く、凸凹の生地でキメの細かい泡がすぐに立ち、体を優しく洗い上げてくれます。
やわらかめや超やわらかめ、ふつうタイプもあります。
キクロン アワスターSP 超やわらかめ
超極細66ナイロン繊維をやわらかくクリンプウェーブ加工して作られたナイロン100%のゴシゴシタオルです。
ナイロンなのに使用感は、まるで綿。
たっぷり泡立ち、クリーム泡で「泡る」タオルです。
ビオレu ザ ボディ 〔 The Body 〕 液体タイプ用 ボディタオル
ポリエステル 100%・中生地 ポリエステル 100%で作られた肌摩擦感0発想の液体タイプ用のゴシゴシタオルです。
肌ざわりがなめらかなマイクロファイバーを使い、5層のミルフィーユ構造できめ細やかで濃厚な泡を作って体を優しく洗い上げることができます。
衛生的に使える抗菌糸使用なのも安心。
まとめ
「肌を傷める」「肌が乾燥する」「肌が黒ずむ」などマイナスイメージが先行してしまったゴシゴシタオルですが、最近では肌の潤いや皮脂膜を守りながらしっかり洗えるゴシゴシタオルが多数登場しています。
肌に優しいゴシゴシタオルは、自分の肌に合ったものを選び、正しく使えば、皮脂分泌の多く、皮膚の厚いメンズの体の洗浄に最適なアイテムです。
ぜひ、お気に入りのゴシゴシタオルを見つけて、気持ちよく体を洗いましょう!