たくさん日差しを浴びた後、あるいは乾燥が酷いなと感じた時、または特別な日の前日、スペシャルケアとしてフェイスパックやフェイスマスクを行う男性が増えています。
いつものスキンケアにワンステップ加えるだけで肌が見違えるように変わることから、日常的に使っているという男性も少なくありません。
しかし、気になったことはありませんか?
「パックとマスク、何が違うんだろう…」と。
そんな疑問に今回はお答えします。
知っているようで実は知らない人も多いフェイスパックとフェイスマスクの意味や違いと、肌悩みを解消する効果的な選び方を徹底解説!
正しくフェイスパック・フェイスマスクを使えば、肌コンディションをさらにアップさせることができるはずです。
フェイスパックとフェイスマスクの違いは?
(1)フェイスパックとは
フェイスパックは、「パック(pack)」=包むという意味から分かるように、肌に密着させて使うアイテムです。
フェイスパックは、顔に密着させて規定時間をおいたあと、剥がすのが一般的な使い方。
使用のタイミングは、化粧水の後が基本です。
スクラブタイプのフェイスパックは洗顔時や洗顔後に使用しますが、それ以外の目的のフェイスパックは、洗顔後に化粧水で肌を整えた後に使います。
このタイミングで使うということは、フェイスパックを剥がした後のスキンケアがさらに必要ということ。
乳液やクリームなど油分の多いアイテムを使って、浸透させた潤いや美容成分を閉じ込めなければなりません。
(2)フェイスマスクとは
一方、フェイスマスクとは、「マスク(mask)」=覆うという意味であり、肌全体を覆って使うアイテムです。
使用のタイミングは、商品によって異なります。
洗顔後や化粧水後、あるいは全てのスキンケアを終えた後に塗るものなど様々。
最近人気の「スリーピングマスク」は、寝る前に使ってそのまま寝られる便利なアイテムです。
(3)驚愕の事実?市販のアイテムの区別は曖昧・・・
上記のような違いのあるフェイスパックとフェイスマスクですが、実は2つのアイテムの線引きは非常に曖昧です。
メーカーによって「フェイスパック(マスク)」と表記して同一扱いしているところもあれば、「シートタイプはフェイスパック、クリームタイプはフェイスマスク」と使い分けているところ、全て「フェイスマスク」や「フェイスパック」で統一しているところもあります。
また、「フェイスパックとフェイスマスクは名前が違うだけで同じもの」とはっきり解説している美容家もいれば、「フェイスパックは皮膚呼吸ができる、フェイスマスクは皮膚呼吸ができない」と解説する方も。
これが、ユーザーの「パックとマスク、何が違うの?」の混乱の元凶です。
(4)何を目安に選ぶべき?
このように、日本ではフェイスパックとフェイスマスクの明確な区別の統一見解がありません。
その結果、どれを使えばよいかわからないと困ってしまうことに…。
しかし、困る必要は一切ありません!
自分の肌に適切なスペシャルケアをするには、パックやマスクという単なる名前の違いに惑わされずに、その形状で選ぶのが賢いやり方です。
フェイスパックやフェイスマスクの形状は大別して4つに分けられます。
- シートタイプ
- クリームタイプ・ジェルタイプ
- ピールオフタイプ
- クレイタイプ
シートタイプ
(1)シートタイプとは?メリット・デメリット
まずは、最もオーソドックスなシートタイプのものから解説します。
シートタイプは、その名の通り、顔型にカットされたシートに美容成分などをたっぷりとしみ込ませて、顔に張り付けて使うアイテムです。
使うタイミングは、洗顔後や化粧水で肌を整えた後が一般的です。
①シートタイプのメリット
貼るだけでよいので手軽
塗りムラがない
洗い流す手間がない
水分が多いので潤いがアップする
②シートタイプのデメリット
目の周りなどシートに覆われない部分のケアがしづらい
装着時間を守らないと逆効果
1枚あたりの値段が高い
油分をチャージできない
シートタイプは、1枚に1本分の美容成分が入っていたり、美容液よりも高濃度の美容成分が配合されているものが多いのが特徴です。
(2)こんな人におすすめ
肌にたっぷりと水分を与えられるシートタイプは、強い日差しを浴びた後や、乾燥・つっぱり感が気になる時など肌が弱っていると感じた時に使うのがおすすめ。
特に男性の場合、女性と比べて皮膚が厚く、水分量が少ないため、シートを肌に張り付けて肌表面を柔らかくし、水分や美容成分の浸透を高めるこのタイプは最適です。
ただし、目の周りや口の周りなど、シートで覆われていない部分のケアが装着中はできません。
そのため、残った美容液等を使って手でその部分に塗って同じように浸透させましょう。
クリーム・ジェルタイプ
(1)クリーム・ジェルタイプとは?メリット・デメリット
クリームタイプやジェルタイプは、顔全体になじませて使うアイテムです。
一定時間放置したあとに洗い流すもの、そのまま寝られるものなど、商品によって使い方は様々です。
①クリーム・ジェルタイプのメリット
顔全体に馴染ませやすい
顔のマッサージもできる
ピンポイントでケアできる
塗ったまま寝られるものもある
肌質に合わせて選べる
②クリーム・ジェルタイプのデメリット
収納場所を取ることも。
洗い流すタイプは、使用後に洗顔が必要
クリーム・ジェルタイプは最近増えており、特に人気が高いのが洗い流す手間いらず・塗ったあとそのまま寝られる「スリーピングマスク」「スリーピングパック」です。
(2)こんな人におすすめ
シートと比べてクリームタイプは油分も配合されているので保湿効果が高いため、カサカサして乾燥が気になる方におすすめ。
ジェルタイプはさっぱりしているのでニキビができやすい脂性肌の方が使うと肌にストレスを与えることなく肌コンディションを整えてくれます。
また、量や使用部分を調節できるので、ピンポイントでケアしたい男性にもおすすめ。
ピールオフタイプ
(1)ピールオフタイプとは?メリット・デメリット
ピールオフタイプは、ペースト状になっているパックを肌に塗って乾燥させた後にぱりぱり剥がすタイプのアイテムです。
肌の表面に密着して剥がすので、美容成分が肌に入りやすく、はがす時には毛穴の汚れや肌表面に残っている古い角質、細かい産毛も一気に除去できます。
洗顔後、化粧水や美容液、乳液などを使った後に使うのが基本です。
①ピールオフタイプのメリット
洗顔やクレンジングでとれなかった汚れをオフできる
爽快感がある
くすみが取れて肌の透明感がアップする
②ピールオフタイプのデメリット
乾くまで時間がかかる
肌への負担が大きい
目の周りや口の周りのお手入れができない
ピールオフタイプは、ピーリングジェルのように肌を摩擦することなく肌表面の汚れを一気に取れてとても便利なアイテムです。
(2)こんな人におすすめ
肌に塗れば美容成分をしっかり肌に届け、乾いて剥がすときには不要なもの(古い角質や汚れなど)をまとめて除去してくれるので、くすみや肌のごわごわ、ざらつきが気になる男性におすすめです。
ただし、悪化したニキビや傷がある時には使わないようにしましょう。
クレイタイプ
(1)クレイタイプとは?メリット・デメリット
クレイタイプは、その名の通り、クレイ(泥)を顔に塗ってつかうアイテムです。
自分でクレイの粉や固形と水を混ぜ合わせてペースト化して肌に塗り、クレイが乾燥し始めたら、洗い流します。
汚れなどに吸着して肌に負担を掛けずに除去してくれる多孔質のクレイの特徴を最大限生かせるパック・マスクです。
①クレイタイプのメリット
肌に刺激や負担を与えずに汚れをオフできる
毛穴の汚れやくすみがオフできる
リフトアップ効果が期待できる
保湿効果や肌を整えるはたらきが期待できる
②クレイタイプのデメリット
目の周りなどデリケートな部分に使えない
洗い流す必要がある
天然成分であるクレイは、使う人の肌質を選びません。
また、ピーリングに比べて肌に優しいので、肌がデリケートな方も問題なく使えます。
(2)こんな人におすすめ
クレイの吸着除去効果で、皮膚が厚く、皮脂分泌量の多い男性の肌についた不要なものを優しく取り除いてくれます。
そのため、くすみやごわつき、毛穴の汚れ、乾燥など様々な肌トラブルに悩む男性におすすめ。
肌表面の汚れをクレイで取り除けば、その後のスキンケアの浸透力も各段にアップします。
まとめ
日本ではフェイスパックとフェイスマスクの境界線は曖昧なため、どれを選べばよいか迷って困ってしまうことも多いもの。
しかし、パックであろうがマスクであろうが、商品の名称に惑わされることはありません。
男性のスペシャルケアには肌悩みにあった形状のアイテムを選ぶのが効率的に美肌を手に入れる秘訣。
それぞれのアイテムを肌の状態に合わせて賢く上手に使い分ければ、より効果的なスキンケアが可能となります。
男性特有の肌悩みや不調も即効リセットできることでしょう。