寒い季節を快適に過ごすために欠かせないのがこたつにエアコンなどの暖房器具。
しかし、暖房器具と自分の行動が原因で深刻な肌トラブルを起こすこともあるんです。
毎年冬になると肌荒れやかゆみ、かさつきなどの肌の不調が起こって困っているというメンズは、その冬行動が原因かもしれません。
そこでここでは、こたつやエアコンなどの暖房器具の間違った使い方で起こる肌トラブルと、その対策方法を解説します。
正しい冬行動・正しい暖房器具の使い方をマスターし、今年の冬を美肌で乗り切りましょう。
こたつは危険?こたつで起こる肌トラブルと対策方法
冬に活躍する暖房器具の代表格といえばこたつ。
こたつにミカンやアイスクリームは冬の定番、そして最高の組み合わせです。
しかし、そのこたつと間違った冬行動が肌トラブルの原因になることも少なくありません。
その理由・メカニズムと、肌トラブルを防ぐ対策方法を解説します。
(1)こたつで肌トラブルが起こる理由
冷えやすい下半身をじんわり温めてくれる冬のマストアイテムこたつですが、実は肌トラブルを起こしやすい暖房器具でもあります。
その理由は、こたつの構造にアリ。
こたつは体と熱源(ヒーター部分)と近い構造をしています。
そのため、熱源から発せられる熱がダイレクトに肌に届きやすい上に、熱源から出る近赤外線が肌にあたることに。
そんなこたつでついついウトウトしてしまう、あるいは寝てしまうという冬行動は危険そのもの!乾燥の悪化の一つと言われています。
(2)こたつで起こりやすい肌トラブル
こたつで起こりやすい肌トラブルは次の4つ。
- かさつき・くすみ
- 毛穴の黒ずみ・ニキビ
- 摩擦によるかゆみやじんましん
- 光老化によるシミやたるみ
乾燥による肌バリア機能の低下は、肌トラブルの大元。
乾燥でカサカサして肌が固くなると、ターンオーバーが乱れてくすみやすくなります。
さらに、角質が厚くなって毛穴の黒ずみやニキビが出やすくなる上に、肌バリア機能が落ちてちょっとの刺激でもかゆみを感じやすくなります。
また、体温の上昇・衣類やこたつ布団やシートとの摩擦でかゆみや温熱じんましんがでることも。
(3)こたつから肌を守るには?
温めてくれるのはいいけれど、肌表面だけでなく肌内部にまでダメージを与えるおそれがあるこたつ。
そんなこたつから肌を守るために、こたつを利用する時は次の方法を意識して取り入れるようにしましょう。
- 温度設定を低めにする
- こまめな水分補給をする
- こたつ内部で素肌を出さない
- 長時間入りっぱなしにならない
- こたつに入る前にスキンケアをする
- 静電気を起こしやすい化学繊維を控え、天然繊維の衣類を選ぶ
こたつの温度設定は低めにし、水分を定期的にとることで乾燥・脱水を防ぐことができます。
また、靴下やズボンを履いて、こたつ内で素肌を出さないことも効果的。
可能ならば、化粧水・乳液でスキンケアをしておくのがおすすめです。
また、肌が敏感になっていることも多いので、化繊を控えて肌に優しい天然繊維の衣類を着用すると、さらに肌の負担を減らすことができます。
エアコンで起こる肌トラブルと対策方法
冬の暖房器具のもう1つの定番であるエアコンも、肌にとってはちょっと敵。その原因・メカニズムと、肌トラブルを防ぐ対策方法を解説します。
(1)エアコンで肌トラブルが起こる理由
エアコンで肌トラブルが起こる理由はただ1つ。
乾燥です。
エアコンの暖房機能で室内の空気を温めると空気中に含められる水分量が増加。水分のあるところ、つまり体からも水分も奪われやすくなり、肌や喉・鼻などが乾燥しやすくなるのです。
しかも、燃焼する際に水蒸気が出る石油ストーブやガスファンヒーターなどの暖房器具と比べて、水蒸気が出ないエアコンは特に乾燥を引き起こさせやすいという特徴が。
暖房で乾燥が酷い部屋で長時間過ごすのは、こたつと同様、肌にとって非常に危険な冬行動です。
(2)エアコンで起こりやすい肌トラブル
エアコンで起こりやすい肌トラブルは3つです。
- かさつき・かゆみ
- 肌のくすみ
- ニキビ・毛穴の黒ずみ
乾燥した空気の中にいると、それだけで肌の乾燥もひどくなります。
肌が乾燥すると、カサカサしたり、少しの刺激でかゆみを感じやすくなるだけでなく、ターンオーバーが乱れてくすみの原因に。
また、肌がかたくなって角質が厚化し、ニキビや毛穴の黒ずみができやすくなります。
(3)エアコンから肌を守るには?
エアコンは最も乾燥しやすい暖房器具ですので、部屋が乾燥しないように工夫することで肌を守ることができます。
- エアコンの温度設定を低めにする
- エアコンの風に直接当たらない
- こまめな水分補給をする
- スキンケアを念入りに行う
- 加湿器を併用する
エアコンの温度が高くなればなるほど体から奪われる水分量は増えてしまいます。
そのため、温度設定は低めに。エコ・お財布のためにも高すぎる温度でエアコンの暖房を使わないようにしましょう。
また、温風に直接当たらない場所で過ごすのも大事なポイント。
他にも、こまめに水分補給をすること、スキンケアを念入りに行うことの2つのケアも重要です。
肌の内側と外側からの潤い補給で、乾燥から体を守りましょう。
特にスキンケアは、化粧水でたっぷり水分を与えてから、必ず油分の高い乳液やクリームでフタをしてください。
そして、絶対に使いたいのが加湿器です。
加湿器でエアコンを使っている部屋の湿度を一定に保つこと(50%前後)に保つようにすれば大丈夫。
加湿器がなければ、洗濯ものを室内で干したり、バスタオルを濡らしてハンガーにかけてつるしておいたり、観葉植物を置くのもOK。
また、湿度が高ければエアコンの設定温度が低くても体感温度を高く感じるので一石二鳥でもあります。
エアコンの暖房をつけた部屋は空気が悪くなりがち。定期的に換気をすることもお忘れなく。
暖房に負けない肌を作るスペシャルスキンケア3選
冬の美肌を維持するためには、間違った冬行動を控えつつ、暖房器具を使う時の対策方法を実践することが欠かせません。
さらに、特別な肌ケアをしてあげるのがおすすめです。
(1)美容スチーマー
冬のスペシャルスキンケア1つ目は、美容スチーマーです。
美容スチーマーは、肌を温めるだけでなく、血行を促進し、ターンオーバーを整えることができる優れたアイテム。
さらに、毛穴も開いて化粧水や美容液の浸透を高めてくれるので、乾燥しやすい冬の肌にたっぷり潤いを与えることもできます。
美容スチーマーは、洗顔後に使うのがおすすめ。
エアコンで乾燥している部屋で使えば加湿器の役目も果たして一石二鳥です。
スチーマーを使った後は、たっぷり化粧水を使い、美容液→乳液→クリームの順でケアをしましょう。
(2)フェイスパック
冬のスペシャルスキンケア2つ目は、フェイスパックです。
冬は、洗顔後に化粧水で肌を整えてから高保湿のフェイスパックを使うのがおすすめ。
規定の時間貼った後にはがし、潤いが逃げないように乳液やクリームで肌にフタをしましょう。
最近、田中みな実さん実践の美容法として話題となっている『乳液仮面返し』もおすすめ。
『乳液仮面返し』とは、顔に貼ったパックの上に乳液をたっぷりつけ、既定の時間が終わったら裏返して乳液をつけた面を貼りなおす美容方法です。
パックの表と裏を使って水分と油分のケアを行うことができるのでとても効率的。
いつものパックの倍の時間が掛かってしまいますが、乾燥が酷い時期の肌の保護には効果的なのでぜひお試しください。
(3)美顔器
冬のスペシャルスキンケア3つ目は、美顔器です。
- 小さな電流を流して浸透力を高めるイオン導入
- 微細な振動で筋肉に働きかけるEMS
- 弾力やハリやキメに働きかけるLED
- ラジオ波を当てて肌を温めるRF
などの機能が付いた美顔器を使うと、乾燥や低温などでダメージを受けた肌を活性化させたり、スキンケア効果を高めたりすることが可能。
美顔器というとお高いイメージがありますが、最近ではリーズナブルなアイテムが多数登場し、購入しやすくなっています。
自宅でサロンレベルのスキンケアができるので、ぜひ1台用意しておくようにしましょう。
まとめ
冬は、肌にとっても過酷な季節。
外の寒風や大気の乾燥に加え、室内も暖房器具による乾燥のリスクが高くなっています。つまり、冬の肌は24時間無休で危険にさらされているということ。
しかし、肌に負担を与える冬行動を控えつつ、対策をちゃんと取ってさえいれば室内にいるうちは肌の健康の確保は簡単!
ここで正しい対策方法をしっかり学び、常に肌を労わってあげてください。
そうすれば、今年の冬の肌を無事に乗り切れるだけでなく、未来の自分の肌も大きく変わることでしょう。