外出時にはマスクを着用するのがデフォルトとなった今、長時間のマスクの着用による肌荒れで悩む人が急増しています。
とはいえ、どんなにニキビや赤み、かゆみや湿疹などのマスク荒れをしていても、マスク無しでの外出はNG。
そうしている間にさらにマスク荒れが悪化してしまうことも。
そんな厄介なマスク荒れですが、実は日々の対策で防ぐことは簡単です!
そこで、ここではマスク荒れを起こす3つの原因と5つの効果的な対策方法と合わせて、便利で役立つオススメグッズ4選を紹介します。
マスクが手放せない時代だからこそ、肌荒れに負けない肌作りや肌荒れを作らない状況作りをして、快適にマスクを装着しましょう。
マスク荒れはなぜ起こる?3つの原因
まず、マスク荒れを引き起こす3つの原因を説明します。
- 高温多湿によるムレ
- マスクによる摩擦
- 合わないマスクの使用
マスクを長時間つけることで、肌は普段よりも過酷な状態にさらされています。
1.高温多湿によるムレ
マスク荒れが起こる1つ目の原因は、マスク内が呼吸で高温多湿になることです。
高温多湿になると肌の常在菌が繁殖しやすくなります。
さらに、皮膚温も上昇して汗や皮脂の分泌も増加し、毛穴詰まりを起こしやすくなるのも一因。
また、マスク装着中の高温多湿状態が、マスクを外すと一気に変化するのもマスク荒れに大きく関わっているといわれています。
マスクを外して口回りの温度湿度が急激に下がることで、肌バリア機能の育成に関わるカスパーゼ14という酵素の働きが低下。
その結果、肌のバリア機能や保湿機能が乱れ、肌荒れを起こしやすくなります。
2.マスクによる摩擦
マスク荒れが起こる2つ目の原因は、マスクによる摩擦です。
マスクを装着する時、または外す時、少なからず肌を摩擦することになります。
また装着時も、会話や呼吸などでマスクが微妙にずれて肌をこすることに。
フィット感のないマスクを使用している場合は、ちょくちょく位置を直すことでも肌がこすられます。
マスクで肌がこすられると肌の表面を覆っている皮脂膜や角質などバリア機能を担う部分が剥がれやすくなり、外部刺激に対するガード力が低下。
バリア機能が衰えると肌内部の潤いも蒸発しやすくなるため、さらに無防備でデリケートな状態になります。
その結果、肌の赤みやニキビ、かゆみなどができやすくなってしまうのです。
3.合わないマスクの使用
マスク荒れの3つ目の原因は、合わないマスクの使用です。
自分の肌に合わないマスクの材質、あるいは繰り返し使っているマスクが不衛生など、マスク側の原因でマスク荒れが起こるケースも少なくありません。
一見、清潔に見える使い捨てマスクですら、一時期のマスク不足の混乱で品質の悪い品物が出回り、それが原因で肌荒れを起こしていることも。
また、メンズ特有の原因として、ヒゲもマスク荒れに関わっています。
朝剃ったヒゲが日中伸びてきてマスクの肌の接地面をこすって毛羽立ち、繊維が肌にあたることでかゆみやかぶれを引き起こしやすくなっていることも。
今すぐ実践!マスク荒れを防ぐ5つの対策方法
次に、誰でも今すぐ取り組めるマスク荒れを防ぐ方法を解説します。
- 徹底保湿でバリア機能を整える
- 肌の刺激しない洗顔をする
- 適切なマスクを選ぶ
- マスクを清潔に保つ
- 汗をこまめに拭う
どれも簡単にできることばかりなので、さらにマスク荒れを悪化させないために今すぐ実践しましょう。
また、まだマスク荒れを起こしていない方も、マスク荒れは誰にでも起こりうる症状なので、未然に防ぐためにもぜひ心がけてください。
1.徹底保湿でバリア機能を整える
マスク荒れは、肌のバリア機能を回復させることで防ぐことが可能です。
肌の最も外側でガードを担う角質や皮脂膜は、長時間のマスク内の高温多湿状態でふやけたり、摩擦で剥がれたりしてもろくなっています。
その上、マスク着脱時の急激な温度差・湿度差でダメージを受けていて、バリア機能が大きく低下した状態に。
そのため、まずは弱酸性・低刺激の敏感肌用化粧水を使ってしっかり保湿をしましょう。
たっぷり水分補給をした後は、水分が逃げないように乳液やクリームなど油分の多いアイテムで肌を覆い、弱っている肌バリア機能を補助するのがポイント。
水分補給だけ、油分でフタだけ、どちらか1つだけでは不十分です。
合わせて行うことで、失われたバリア機能復活をサポートすることができます。
2.肌を刺激しない洗顔をする
マスク荒れを悪化させないために、洗顔も肌を刺激しないように心がけて行いましょう。
帰宅したら、肌を刺激する顔表面についた汗や皮脂などの汚れをすぐに洗顔でオフします。
その際、弱酸性・低刺激の敏感肌用洗顔剤を使い、しっかり泡立てて、泡で顔をなでるように洗ってください。
すすぎもぬるま湯で丁寧に。
ヒリヒリするから・ニキビができているから洗わないというのはNGです。
できるだけ肌を刺激しないようにしながら洗うことで清潔な状態に戻し、たっぷりの化粧水で保湿後、油分を含んだアイテムでフタをしましょう。
地道な作業ですが、繰り返し行うことで次第にバリア機能も復活してマスク荒れしにくい肌になっていきます。
3.適切なマスクを選ぶ
マスク荒れは、自分の肌質や顔の形に合った清潔なマスクを選ぶことでも防げます。
コットンにシルク、不織布やポリエステル、ポリウレタンなどマスクの素材はいろいろあって悩んでしまう方も少なくありません。
一般的に、通気性の良いガーゼマスクのほうが不織布で作られたマスクよりも肌に優しく、肌荒れを起こしにくい素材といわれています。
が、個人差や好み、肌質もあるので、実際に装着して自分の肌に合ったマスクを見つけましょう。
自分の肌と相性の良い素材を見つけたら、次は形やサイズをチェック!
せっかく肌に合った素材のマスクを見つけても、きつすぎて窮屈だったり、顔の形に合わずにズレてしまってはマスクの意味がありません。
フィットしないマスクは、ムレや摩擦で肌荒れを起こす原因となるので、自分の顔の形に合ったマスクを選びましょう。
さらにマスクと肌の摩擦を防ぐため、マスクの生地が当たる部分にワセリンなどクリームを塗るのもおすすめです。
4.マスクを清潔に保つ
自分に合うマスクを見つけたら、マスクを清潔に保つようにしましょう。
洗って使えるマスクは、内側に汗や皮脂など汚れや雑菌がたっぷりついています。
丁寧に手洗いをしてすすぎ、しっかり乾燥させること。
また、出先でマスクを外す時にはマスクカバーを使うなどして衛生的に保つように気を付けてください。
5.汗をこまめに拭う
少しでもマスク内の高温多湿状態や肌のストレスを減らすために、マスク内の汗をこまめにふき取ることもマスク荒れ予防に効果的です。
汗をぬぐう時は、ゴシゴシふき取るのではなく、清潔なハンカチやタオルなどで軽く肌を押さえるようにして拭くのがコツ。
汗を拭いた後は、保湿するとさらに効果的です。
拭いたらしゅっと手軽に使えるスプレータイプの保湿剤を使うのがおすすめ。
併用で快適に!マスク荒れを防ぐおすすめアイテム
身を守るために装着が欠かせないマスクで肌荒れをしてしまうのはとっても残念。
日々のケアとともに、取り入れて決して損はしない肌荒れ予防に役立つアイテムを紹介します。
■Arouge モイスチャーミストローションⅡしっとり
肌荒れを抑える有効成分グリチルリチン酸2K・ε-アミノカプロン酸を配合したミストタイプの敏感肌用化粧水です。
保湿成分にナノ化天然セラミド(ビオセラミド)・カンゾウ葉エキス・トリメチルグリシンも配合し、角層バリアを整えてマスク荒れを防いでくれます。弱酸性、無香料・無着色・鉱物油無添加・表示指定成分無添加・界面活性剤無添加・ノンアルコール・ノンパラベンで肌にとっても優しいのも魅力。

■相模カラーフォーム工業 マスクにはるこちゃん
日本初の汎用タイプのマスクずれ防止パッドです。
顔の皮脂に触れても滑りにくい特殊なポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォームのクッション材、形状記憶機能のあるポリエチレン樹脂の芯材、マスクに固定するためのマジックテープの4層構造になっており、軽くて丈夫。
マスクの内側の上部部分に貼るだけで、マスクのズレ落ち防止、ウイルスや雑菌が入り込む危険な隙間を封鎖してくれるアイテムです。医療現場でも使われています。

■石川樹脂工業 3D立体快適マスクフレーム
装着したマスクを立体的に保つポリプロピレン製の立体フレームです。
マスク内に入れるだけで肌にベタっとマスクの生地が密着することを防ぐだけでなく、息苦しさや会話のしづらさからも解放してくれます。

■資生堂IHADA 薬用クリアバーム クリーム
マスクと接着する部分に塗ることで、摩擦やズレを防ぐ美容クリームのようなバームです。
資生堂独自原料の高精製ワセリンが肌表面に保護膜を作り、外部刺激から肌を保護しつつ、肌内部の潤いを維持してくれます。
さらに抗肌荒れ有効成分のグリチルリチン酸ジカリウム、美白有効成分のm-トラネキサム酸を配合して健康的な肌にアプローチ。
無香料・無着色・ノンアルコール・ノンパラベンで肌に優しく、荒れた肌にもふわっととろけてピタッと密着する上質な使用感も人気です。

まとめ
いっこうに収まる気配のない現在のコロナ禍の中、まだしばらくはマスクは外出時のマストアイテムであり続けることでしょう。
そんな身を守るためのマスクで肌荒れを起こして辛い思いをしないよう、スキンケアをはじめとした5つの対策方法をぜひ取り入れてみてください。
あわせて、便利グッズも活用すると、さらに効果的にマスク荒れを防ぐことができるはず!
賢くマスクを使って、この困難なコロナ禍の時代を快適に乗り切りましょう。