【導入文】
「朝起きると顔がパンパン。朝は忙しくて時間がないのに解消方法がわからない」
「午後になると足がむくんで重だるい。なんとかしたい」
これまでむくみは女性特有の悩みと思われていましたが、実は顔や足のむくみに困っている男性は少なくありません。
見た目を悪くするだけでなく、気分的にも不快にさせる厄介なむくみ。
しかし、むくみの原因の解消と効果的なむくみ対策の実践で、簡単に男性のむくみ問題を解決できます。
今回は、スッキリは簡単に手に入る!男性に多い顔と足のむくみの原因とそれぞれの対策法を紹介します。
男性に多いむくみとは?むくみの原因5つと改善方法
約6割が水分でできているいわれる人間の体。
余分な水分はリンパを通って体外に排出されますが、なんらかの原因によって体内(皮膚や皮下組織)に留まってしまうことでむくみが発生します。
特に男性に多いのが、顔と足のむくみ。
むくみを引き起こす5つの原因と改善方法を紹介します。
①問題のある食生活
むくみの原因1つ目は、塩分過多の食事と飲酒などの問題のある食生活です。
濃い味付け・塩分の多い食事を摂ると、塩分濃度を薄めようと体内に水分を多くとどめる作用が働き、むくみやすくなります。
濃い味付けに慣れると薄味では物足りなくなり、さらに濃い味付けを求めるようになり、さらに水分をため込みやすい体になるという負のループが発生。
飲酒も同様です。
アルコールの血中濃度を薄めるため・アルコールの分解に多く水分を取り込もうとするため、顔や手などがパンパンにむくんでしまいます。
食生活を原因としたむくみを解消するには、普段から塩分やアルコールは控えめにすること。
それと合わせて、むくみ解消をサポートするカリウムやサポニン、ポリフェノールなどの栄養を積極的に摂るようにしましょう。
②運動不足・筋力不足
むくみの原因2つ目は、運動不足や筋力不足により、体内のめぐりが悪くなっていることが考えられます。
仕事中はほぼデスクワークで長時間同じ姿勢、移動はすべて車やタクシー、休日は疲れをいやすために家でゴロゴロ・・・そんな体を動かす機会の少ない生活を続けていれば、当然、筋力もダウン。
特に、全身のめぐりをスムーズにするためのポンプ機能を担うふくらはぎの筋力が衰えると、重力に従って足に溜まる血液やリンパ液の戻りが悪くなり、足のむくみが起きやすくなります。
運動不足や筋力不足によるむくみは今まで女性特有のものと思われていましたが、働き方の変化に伴い、同じ理由でむくみに悩む男性も増加中。
運動・筋力によるむくみを解消するために、普段から意識的に体を動かし、筋力アップを心がけましょう。
③ストレス
意外に思われるかもしれませんが、ストレスもむくみを起こす原因の一つです。
ストレスを感じると交感神経が優位になり、血管が収縮し、めぐりが悪化。本来ならスムーズに排出されるはずのリンパも滞り、むくみやすくなると言われています。
また、ストレスにより暴飲暴食に走ることもむくみを悪化させる大きな要因となります。
しかし、ストレスを感じないようにすることは現代では簡単ではありません。
そのため、その都度ストレスを適度に発散し、溜め込まないようにしてむくみを防ぎましょう。
④睡眠不足・寝具の問題
むくみの4つ目の原因として、睡眠不足や寝具の問題も挙げられます。
質・量ともに不十分な睡眠は水分代謝の低下に繋がり、むくみを悪化。さらに体の修復機能もうまく働かなくなることもむくみに関わっています。
また、体に合っていない寝具も問題。
枕が低いと顔に水分が溜まり、パンパン顔になりやすくなります。
首や肩の血行を悪くしてしまう高すぎる枕も危険。
ほかにも、自分に合わない枕は寝返り不足を生み、結果的に一晩中同じ姿勢を取ることになってむくみやすくなります。
むくみにくい体を作るために、睡眠の質と量を改善しつつ、体に合った寝具を選ぶようにしましょう。
⑤水分不足
矛盾しているようですが、日中の水分不足も体がむくむ原因です。
日中、忙しくてあまり水分を摂れていない方や、むくみが怖くて水分をあえて摂らない方は要注意。
水分不足を警戒して体が余分に水分を溜め込もうと働き、むくみやすくなります。
水分不足によるむくみを防ぐには、日中はこまめに水分を摂取することが一番。
意識的に少しずつでも良いので水分を口にするようにしましょう。
生活の中にむくみの原因はいくつも潜んでいます。
むくみが気になる男性で上記5つに心当たりがあれば、いますぐに改善しましょう。
顔のむくみを改善する3つの方法
原因からのアプローチでむくみ解消に取り組んでいても、体調やタイミングなどによってはむくんでしまうこともあります。
そんなときは、次の3つの方法で顔のむくみを解消しましょう。
①温冷タオルパック
朝起きた時に顔がパンパンにむくんでいたら、温冷タオルパックで血行を良くしましょう。
使うのは、レンジでチンして温めたタオルと冷水で冷やしたタオルの2枚。
- 洗顔後、ホットタオルを顔全体にあてる
- ホットタオルが冷めてきたら、クールタオルを顔全体にあてる
- 再びチンしたホットタオルをまた顔全体にあてる
- 冷やしたクールタオルを顔全体にあてる
化粧水・美容液でスキンケアをする
顔を交互に温め冷やすことで、血管を拡張・収縮させて高い血流促進効果を得ることができます。
温冷タオルパックには毛穴ひきしめ効果もあるので、顔がテカりやすい男性のべたつきケアにもおすすめ。
②顔のリンパマッサージ
顔のむくみ解消には手軽にできるマッサージもぜひ取り入れましょう。
まず、顔に溜まった水分が流れやすくなるよう、首を左右に3回動かすストレッチを行います。
- 鎖骨に指先を掛け、ぐっぐっと押す
- 両手の手のひらで顎からフェイスラインに沿って耳の下までさすり上げる
- 中指を小鼻の横にあて耳に向かって流す
- 中指を目頭にあて、頬骨を通って耳に向かって流す
- 耳の前→耳の下→首筋→鎖骨に流す
顔に溜まった余分な水分や老廃物を鎖骨のリンパ節に流すイメージで行うのがコツ。
乾いた手で行うのは摩擦で肌を傷めるのでNG。
ローションやクリームを使って優しくマッサージしましょう。
③ストレッチ
ながらでできて手軽なストレッチも顔のむくみを取る効果的な方法です。
- イスに深く腰掛け、背筋を伸ばして両ひじを身体の後ろでつかむ
- 首を左に10秒傾け、次に右に10秒傾ける
- 5セットほど繰り返す
これならテレビの朝のニュースをみながら、あるいは食事前など手軽・短時間にできます。
温冷タオルパックやリンパマッサージ、ストレッチを行うと寝起きでぼんやりしている頭もすっきり!
朝に弱い男性もぜひ試してみましょう。
足のむくみを取る2つの方法
午後におきやすい男性の足のむくみの解消には、オフィスでもできる次の2つの方法が効果的です。
①ふくらはぎのストレッチ
足がむくんできたなと感じたら、ふくらはぎのストレッチを行いましょう。
- 椅子に両膝をそろえて軽く腰掛ける
- 両かかとを床から離して上げる
- かかとを戻して、爪先を上げる
- 爪先を元に戻す
- 2~4を1セットとし、10セット行う
シンプルな動きですが、ふくらはぎのポンプ機能を活性化するストレッチなので定期的に行うのがオススメ。
エコノミー症候群の予防にもなります。
②青竹ふみ
また、昔ながらの青竹ふみも足のむくみ解消に効果的。
デスクの下に置いておき、休憩時間に靴を脱いでぎゅうぎゅうと足の裏を押し付けるだけなので簡単です。
青竹でなくても、テニスボールなどでも代用可。
それでもむくみが治らないという方はむくみが慢性化しているおそれが。自宅で次の方法を試してみましょう。
- 足湯
- 寝るときに足枕を使う
原因がわかればむくみ解消は簡単!
男性を悩ませる顔や足のむくみは、何気ない日常に原因が潜んでいることも少なくありません。
むくみは外見を損なうだけでなく、悪化すると慢性化するので要注意!
自分の顔や足がむくむ原因を見つけて早めに改善していきましょう。
それでもむくみが起こってしまった時には温冷ケアやマッサージ等で対処していけば、次第にむくみに悩まされることも少なくなっていくはずです。