「この頃よく耳にする”サスティナビリティ”って何?」
「エコに興味があるんだけど、サスティナビリティコスメで貢献できる?」
サスティナビリティ・・・いまや多くの企業が取り組み始めているこのワード、よく聞くけど具体的にはわからないという方も。
言葉だけが独り歩きしているようで、日本ではまだ一般消費者には浸透していないのが現状です。
しかし、これからサスティナビリティは非常に重要となっていくもの。美容業界にももっと広がっていくことでしょう。
そこで今回は、サスティナビリティとは何か?コスメの世界でのサスティナビリティ(サスティナビリティコスメ)について紹介します。
サスティナビリティって何?
サスティナビリティ(sustainability)とは、直訳で「持続可能性」という意味。
サスナビリティを簡単に言い換えるとすれば、「社会や環境、ひいては人にも優しい」ということ。
今の私たちを取り巻く環境はシビアな面が多く、問題になっています。
地球温暖化や大気汚染・土壌汚染など、文明が発達して人間が増えることで起こる様々な課題。
問題は、環境の悪化だけではなく、貧富の差の拡大など、人が人に対しても優しくない時代です。
そんな中、このような歪な状態を少しでも改善したい、そして次の世代に少しでもよりよい社会を届けたい、そんな願いを抱く人が増えていきました。
そこで、限りある資源を有効的に利用しつつ、将来に渡って豊かな生活を享受できるよう、社会的・環境的にやさしい製品やサービスを作ろうという動き、それが「サスティナビリティ」の考え方とされています。
サスティナビリティコスメとは?なぜ選ばれる?
そんなサスティナビリティの考え方から生まれたのがサスティナビリティコスメです。
1.サスティナビリティコスメってどんなもの?
サスティナビリティコスメとは、原料・製造方法・流通・容器などにサスティナビリティの考えを取り入れているコスメのこと。
具体的には、
- 無農薬・有機農法など環境にダメージを与えない方法で作られた原料を使用しているコスメ
- 貧困地域におけるフェアトレード原料を使ったコスメ
- 環境負荷が少なくCO2を極力排出しない方法による製造方法で作られたコスメ
- リサイクル原料(PETやガラス)を使った容器を使用したコスメ
- 化学原料を使用しない容器やパッケージを使用したコスメ
- 廃棄焼却時のCO2排出量に考慮した素材を使用したコスメ
などが挙げられます。
詰め替え容器に入ったシャンプー・コンディショナーや、フェアトレード原料使用の化粧水などがあれば、それらはまさしくサスティナビリティコスメの一つ!
2.サスティナビリティコスメが人気なワケ
では、なぜ、そんなサスティナビリティコスメが今、人気を集めているのでしょうか?
その理由は2つ挙げられます。
①環境に優しいものは人にも優しい
その1つ目の理由として「環境に優しいものは人にも優しいから」。
無農薬・有機栽培で作られた植物性の原料は、化学的に作られた原料よりも低刺激で肌に優しいため、敏感肌や乾燥肌の方が使うコスメの原料として最適と言われています。
安価なシャンプーなどに使われる洗浄成分のラウレス硫酸やラウリル硫酸は非常に洗浄力が強いため、肌を守るために必要な皮脂まで奪ってしまい、肌荒れやフケ、乾燥などを引き起こすと言われているのです。
それに比べ、植物由来の洗浄成分は、肌に優しく低刺激。また、農薬や殺虫剤が使われていないオーガニックな原料も安全性が高くて安心とされているため。
このように、サスティナビリティコスメは肌に優しいため、積極的に使う人が増えているのです。
②エコに貢献したいから
サスティナビリティコスメが人気なのは、誰もがエコに関心があり、自分ができることから取り組みたいと思っていることが理由の2つ目です。
自分の子孫・次世代に生きることすら大変になるような過酷な環境を残したくない・・・そんな思いがひっそりあったり、多くの目につく場所で提示されています。
そのために、個人ができることは、ごみの分別、待機電力のカットなどの省エネなど。
それに加え、サスティナブルな商品を製造しているメーカーの商品を積極的に購入して応援し、間接的に貢献したいという想いで、サスティナビリティコスメを購入する人が増えているのです。
これからはサスティナビリティコスメを選んでみよう
世界的に広がるサスティナビリティの考えやサスティナビリティコスメに共感する人や企業は増えています。
サスティナビリティコスメは少しお値段が高めですが、それは自分や家族や次の世代を守ること。
それと同時に、未来への保険や有効な投資と考えれば、サスティナビリティコスメを選ぶことに誇りを感じるはず。
今までなんとなくコスメを選んでいた男性も、これからはサスティナビリティコスメを選び、自分だけでなく、環境にも優しい方法で暮らしていきましょう。