『疲れ顔』『老け顔』の原因になってしまう目の下のクマ。
実は、2018年に男性専用の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」が20~30代の男性を対象にした「顔の肌の悩み」のアンケートをとった結果、なんと19.6%の人が「悩んでいる」と回答しています
これは、毛穴の悩みを抱えている人(16.6%)よりも多いのです。それに、メンズメイクでごまかそうと思っても、なかなか消えてくれないのが厄介なところです。
しかも、メンズメイクを濃くすればするほどクマが目立って、さらに不健康な印象になってしまうことも…。こうした悪循環から抜け出すためには、まず何が原因でクマができているのかを知ることが大切です。
そこで今回は、クマの種類別にクマができる原因とクマを治す方法について解説していきます。自宅ですぐに実践できる改善方法を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
参考:【男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」調べ】
クマには種類がある
見た目の印象を左右する目の下のクマには、大きくわけて3つの種類があります。
まずは、見た目の印象から、自分のクマがどの種類に当てはまるのかをチェックしてみましょう。
1、青クマ
目の下に青、または青黒いクマができている。
20代の男性で多いタイプのクマです。
2、黒クマ
目の下がふくれている、またはたるんでいてクマのように見える。
加齢によってできやすいタイプのクマです。高齢の男性に多く見られます。
3、茶クマ
目の下が茶色、またはくすんで見える。
日焼けしたり、濃いアイメイクをしている人に多くみられます。
クマの種類の見分け方
クマを治すためには、クマの種類を見分けて原因にそった対策をすることが重要です。中には、間違ったケアがクマを悪化させている可能性もあるので、見た目の印象からクマの種類を見分けられなかった人は、次の方法でチェックしてみましょう。
目じりを優しく下に引っ張る
目じりを優しく下に引っ張ったときに、クマが動くか動かないかでクマの種類を見分けます。
クマが動かない場合
クマが動かない場合は、皮膚よりも下にある静脈が透けて見える『青クマ』です。
クマが動く場合
クマが動く場合は、皮膚が色素沈着を起こしている『茶クマ』です。
クマが消える場合
クマが消える場合は、皮膚を引っ張ることでたるみが解消される『黒クマ』です。
上を向いてみる
目だけを上に向けたときに、クマがどう見えるかどうかでクマの種類を見分けます。
変化なし
青クマ、茶クマのどちらかです。
薄くなる
上を向いたときにクマが薄くなるなら『黒クマ』です。
クマの改善に取り組む前に、この2つの方法でしっかりとクマの種類を見極めておくことが大切です。
種類別、クマの原因
一般的にクマの原因は「睡眠不足」や「疲れ」が多いと思われていますが、実はクマの種類によって原因はさまざまです。
青クマの原因
青クマの原因は、目の周りの血行不良です。
目の下の皮膚は顔の中で最も薄いため、血流が滞ってしまうと血管が浮き出たり、血管が透けて見えたりすることで青く見えてしまいます。
<目の周りの血行が悪くなる要因>
- 睡眠不足
- 目の疲れ
- 冷え性
- ホルモンバランスの乱れ
- ドライアイ
- 食生活の乱れ
最近では、スマホの画面を長時間見ていたり、寝る前の暗い部屋で画面を凝視する時間も多くなっていることから、眼精疲労を起こしている10~20代男性も多くいます。
いくらメイクでクマが隠せたとしても、青クマの原因を根本から改善していかないと意味がありません。目の周りの血行が悪くなる要因をチェックしてみて、思い当たるものがあれば、日常生活の中からも改善を心がけていきましょう。
黒クマの原因
黒クマの原因は、目の周りの皮膚のたるみです。皮膚がたるむことで、目の下に影ができることで黒く見えてしまいます。
実際に黒くなっているわけではありません。また、目の下のたるみの原因は加齢が多いと言われています。
そのため黒クマは、高齢の男性でよく見られますが、実は加齢以外にも目の周りの皮膚がたるんでしまう要因があります。
<目の下の皮膚がたるむ要因>
- 加齢による筋肉の衰え
- 栄養不足によるハリの低下
- 目のこすりすぎ
- アイプチ
ここで特に10~20代の男性が注意したいのが「目のこすりすぎ」と「アイプチの使用」です。目がかゆいときやゴミが入ったときなどに、力一杯こすってしまうと目の周りの皮膚がたるむ原因になります。
特に男性は、力が入りやすいので注意しましょう。さらに、メイクをするときに「アイプチ」を使っている人も要注意!
綺麗に二重を作ろうとして、目元を引っ張っているとたるみの原因になってしまいます。一度や二度なら大丈夫かもしれませんが、何年も毎日目元を引っ張っているのであれば、目元がたるんでしまって当然です。
すでに、たるんで黒クマができている場合は、今後は目元をこすったり引っ張ったりしないように心がけるようにしましょう。
茶クマの原因
茶クマの原因は、メラニンの色素沈着です。日頃から外に出る機会が多い人や、日焼け対策をしていない人は紫外線による影響もあります。
しかし、目元が色素沈着を起こす要因はほかにもあります。
<目元の色素沈着の要因>
- 紫外線
- 目元のこすりすぎ
- 落とし切れていないアイメイク
最近は、メンズメイクをするのが常識になりつつありますが、気を付けないといけないのがクレンジングです。アイシャドーやアイラインを使った場合、しっかりメイクを落そうとして目元をゴシゴシこすってしまうと色素沈着を起こしてしまいます。ただ、しっかりとメイクが落しきれていないのも色素沈着の原因に。
そのため、アイメイクをクレンジングするときは、アイメイク専用のリムーバーを使うのがおすすめです。
できれば、コットンなどでこすらずにメイクオフできるタイプがいいでしょう。
茶クマは、青クマと黒クマに比べて、一度できてしまうとなかなか改善しにくいタイプのクマです。茶クマができている人はクレンジングの見直しをするとともに、改善方法に取り組んでいきましょう。
クマの種類の改善方法
ここからは、クマの種類別に改善方法を紹介していきます。女性も男性もメイクでクマを隠すのは最終手段です!
クマの原因を根本から改善し、しっかりと目元のケアを続けていくことで、クマは改善されていくので、自分のクマにあった対策を取り入れていきましょう。
青クマの改善方法
「青クマ」タイプの人は、目の周りを温めて血行をよくしてあげることが大切です。
温めたあとに、優しくマッサージをするとさらに効果が高まります。青クマはクマの中でも改善しやすいタイプです。一度のケアで薄くなったり消えたりすることも多いので、ぜひ試してみてくださいね。
<蒸しタオルを使う>
1、濡らして絞ったハンドタオルをレンジで約30~40秒温める
2、目の上にのせる
この2ステップで目元の血行を良くすることができます。家にあるものですぐに実践できるのもポイントです。
冬はすぐに蒸しタオルが冷たくなってしまうので、小さめのジップロックに入れておくと、温かさが持続。
ジップロックを薄いハンカチで包めば、肌触りの悪さも改善できるのでおすすめです。
<ホットアイマスクを使う>
使い捨てのホットアイマスクや、USBで充電しながら使うタイプのアイマスクがあります。
準備する手間が省けるうえに、使い勝手がいいのでひとつ持っておいて損はないアイテムです。
<目元の血行をよくするマッサージ>
1、眉の頭からこめかみにかけて、眉の上をゆっくりと3秒ずつ押す
2、目の下側の目頭から涙袋、目尻、こめかみの順にゆっくりと3秒ずつ押す
目頭を押すときは中指、それ以外の場所のマッサージは人差し指・中指・薬指を使って優しく押すのがポイントです。
目の周りの皮膚は薄いので、力を入れてマッサージしないように気を付けましょう。
黒クマの改善方法
「黒クマ」タイプの人は、たるみが原因なので目の周りの筋肉を鍛え、美容成分の入ったスキンケアで肌のハリを取り戻しましょう。
<眼輪筋トレーニング方法①>
眼輪筋とは、目の周りをぐるりと囲んでいる筋肉のことです。眼輪筋が衰えるとたるんで、黒クマの原因になります。
1、目をぎゅっと閉じて5秒キープ
2、大きく目をあけて5秒キープ
これを1セットとし、前を向いた状態、眼球を左・右に向けた状態、眼球を上・下に向けた状態で3回行ないます。
<眼輪筋トレーニング方法②>
1、「8」の字を描くように眼球だけを動かす
2、5回を1セットとし、右回り・左回りと同様に動かす
<目元専用のアイクリームでスキンケアする>
通常の美容液や美容クリームに比べて、アイクリームには目元に効果的なビタミンや血行を改善する成分などが配合されています。
色素沈着による「茶クマ」と「黒クマ」が混同している場合は、美白成分も入っているものを選ぶといいでしょう。
茶クマの改善方法
「茶クマ」が原因の人は、アイメイクや日焼けが原因になっています。肌のターンオーバーを促進させて、蓄積されたメラニン色素が排出されるようにケアしていきましょう。
<保湿とビタミンCでターンオーバーを促進させる>
日焼けをすると肌がかさつき、くすんで見えますが、茶クマも同じ状態です。
保湿をすることでターンオーバーが促進されるので、茶クマの改善につながります。さらに、肌に潤いが戻るとハリも生まれるので「目元パックシート」などを使って集中的にケアしましょう。
また、ビタミンC(アスコルビン酸)も肌のターンオーバーを促進させます。
保湿したあとの肌にビタミンC誘導体が配合されたクリームや美容液を使うと、浸透しやすくなるのでより◎。
そのうえ、ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑制する作用があるので、美白にも効果的かも。
日焼けが原因になっていることも多い茶クマの場合は、ビタミンC配合のスキンアイテムやサプリメントで外側と内側からケアしましょう。
<紫外線対策をする>
茶クマができる人は日焼けしやすため、新たな茶クマを作らないために、目元までしっかりと紫外線対策をすることが大切です。
<アイメイク・クレンジングの見直し>
濃いアイメイクが落としきれていないと、色素沈着の原因になります。
しっかり汚れを落とせるクレンジングに変えて、その日のメイクはその日のうちに落とすことが大切です。また、お湯でメイクオフできるタイプのアイライナーなどに変えるのもおすすめ。
クレンジング不要の石鹸で落とせるアイシャドーもあるので、茶クマが改善されるまではアイメイクやメンズメイク全体を見直してみるといいでしょう。
コンシーラーはクマの種類ごとに使い分けて!
クマの種類ごとに原因とクマの治し方を紹介しましたが、完全にクマが消えるまでは、一時的にコンシーラーで対処したいという人も多いことでしょう。
ただ、コンシーラーを使えばすべてのクマが消せるというわけではなく、クマの種類ごとに使い分ける必要があります。
間違ったコンシーラーを選んでしまうと、逆にクマが悪目立ちしてしまうのでそれぞれに合ったものを使うことが重要です。
<青クマにおすすめのコンシーラー>
ピンク系やオレンジ系のコンシーラーがおすすめ。青く浮き出た血管をカバーする効果があります。
<茶クマにおすすめのコンシーラー>
イエローベージュ系のコンシーラーがおすすめ。イエロー系は、くすみだけではなくクマも補整してくれます。
<黒クマにおすすめのコンシーラー>
黒クマの場合は、肌のたるみが原因なのでコンシーラーでは改善できません。
どうしても隠したいときは、ベージュ系のコンシーラーにハイライトをプラスして、メリハリをつけるのがおすすめです。
やりすぎてしまうと、逆に目立ってしまうのでハイライトはサラリとのせるようにしましょう。
自分のクマ原因を見直そう
クマは、メンズメイクにコンシーラーをプラスすることで隠すことができますが、一時的な対処法でしかありません。顔の印象を大きく変えてしまうクマは、早いうちに元から消しておきたいものですよね。
クマの種類を見分けると、何が原因できてしまったのかが見えてきます。クマの原因のほとんどは、日常生活の中に隠れているので見つけ出して根本から改善していくことが大切です。
正しい目元ケアを続けていけば、厄介なクマを撃退することができるので、諦めずにしっかりとケアを続けていってくださいね。