夏の気温の上昇に伴い、気になるのが汗のニオイ。
自分んではなかなか気づかないからこそ、いつどこででも気になってしまい、なんだか楽しめないなんてことも。
イベントや楽しみも多く、人と関わることが多くなってきたこの季節に、周りから「汗臭い」なんて印象持たれたくない!
今日からしっかり汗対策を始めましょう。
髭より髪より汗が気になる
夏は花火やキャンプ、音楽フェスなど、たくさんのイベントごとがあることから一年の中で最もワクワクする季節です。
そんなワクワクとは裏腹に、夏の暑さで体から出てくる汗は体臭の原因になります。
本来、汗をかくということは人間に備わった機能であり健康な証。
でも、普段から髭・ヘアスタイル・スキンケアとせっかく気を使っていても、
汗をかいて全身から嫌なニオイが発生していたら、身だしなみの整った素敵な男性とはいえません。
全身に汗をかくと、べったりとした体の不快感とともに頭をよぎるのが「もしかしたら臭っているかも」という不安感。
自分に自信が持てなくなり人が集まる場所では、つい人との距離をとってしまうことも。
人がひしめきあう公共の乗り物やイベント会場などでは、距離を保とうとしてもそうはいかないことがあります。
汗のニオイは周囲の人たちにも不快感を与え、どんなに親しい仲でも「あなた臭いですよ」とは言いにくいもの。
不快感とともに、人との距離の取り方もわからなくなってしまいます。
さらに、汗はメイクをしていても顔の毛穴からとどまることなく肌表面に。
顔からの汗は見た目が悪いだけでなく、メイク崩れの最大の原因にもなり、メイク男子にとって大敵なんです。
男性には特に多め?汗がくさい原因5つ
汗をかくと体臭の原因になるということは周知の事実。でも実は、汗が体から出たばかりのときは、無臭なんです。
では、どうして汗をかくとニオイが出るのでしょうか?
ニオイの原因をまとめてみました。
原因1.肌の雑菌が繁殖して臭う
人間にはエクリン腺とアポクリン腺、という2つの汗腺があります。
・エクリン腺
全身に分布し、汗を出すことで体温調節をしてくれる。
99%が水分でできていて、残りは塩分やミネラルなどをわずかに含む。
サラリとした汗。
・アポクリン腺
ワキ、耳、陰部、乳輪、へそなどに分布し、思春期以降に活発になる汗腺。
古代の人間にとってフェロモンの役割をしていたともいわれている。
タンパク質、脂質、アンモニアなどを多く含む。
粘り気があり、白く濁っている。
この2つの汗腺からでる、汗の中に含まれる栄養分や肌表面の脂質や垢を餌に雑菌が繁殖。
その結果、無臭なはずの汗が悪臭へ変わってしまうのです。
特に、”アポクリン腺”から出る汗には、雑菌にとっての栄養が多く含まれるためニオイも強烈に。
これがいわゆるワキガと呼ばれています。
原因2.ストレスで疲労している
精神的に緊張や動揺している時間が長く続くと、体はその影響を受けて、手の平、足の裏、ワキに汗をかきます。
これは精神性発汗というもので、エクリン腺とアポクリン腺の両方から汗が出ます。
緊張で汗が、とか大事な場面でいつも汗だく!なんて人はこのタイプが多いかも。
足の裏とワキは蒸れやすく、アポクリン腺からの汗は多くのタンパク質や脂質を含むので雑菌にとって好条件!
知らず知らずのうちに餌を与えてしまっているのです。
原因3. 体臭につながる食品を食べている
意外と多いのが食べ物からの汗のニオイ。
体にいいからと食べているものも体臭の原因に。食べ過ぎるのがNGなだけで、普段の食事は適量を守りましょう。
・動物性タンパク質
よく肉食の人は体臭がキツイと聞いたことはない?
肉はタンパク質でできていて、腸の中で分解するときにアンモニアが生成。
このアンモニアと、腸内で分解しきれなかったタンパク質が汗とともにでてくることによって、体臭の原因とされています。
肉だけでなく乳製品もタンパク質でできていますから、食べすぎには注意が必要です。
・油物
ジャンクフードなど多くの油を使っている食べ物も体からでる脂質の分泌を促しニオイの原因になります。
げっぷが臭くなったりおならが臭い、の原因も同じなんだとか。
・刺激物
香辛料などの辛いものを食べると体温の上昇により大量に汗をかきます。
それだけでなく、辛いものや酸っぱいもので味覚刺激を受けると反射的に顔から汗が。
辛すぎるものを食べた場所は、体にストレスを感じアポクリン腺からも汗が出るためニオイがキツくなりがちです。
原因4.頭がしっかり洗えていない
頭を洗うときに泡立てたりせずに直接シャンプーを地肌につけて適当に洗ってはいない?
地肌にシャンプーが原液のままついてしまうと、シャンプー剤がまだらについてしまい、洗えているところと、洗えていないところがでてきます。
また、すすぎを怠るのもニオイの原因に。自分では洗えているつもりでも、地肌に残っていることも。
この地肌残りは、ニオイだけではなくニキビの原因にもなります。
メイクやスキンケアにこだわる男性には大敵!
頭皮に残った皮脂や汚れは、汗をかいたときにフケと混ざり雑菌が繁殖してしまいます。
地肌はもちろん、髪にも悪影響なので、要注意。
原因5.衣類に汗や汚れが残っている
衣類に汗や汚れが残ったまま着ていると、汗をかいたときに雑菌が繁殖してニオイの原因に。
見た目で汚れていないように見えても、一回着た服には多くの雑菌が繁殖。
洗濯したのに衣類が臭う場合は、洗濯で汚れが落ちきっていないのと、干し方に原因があるかもしれません。
「せっかく洗ったし、少しくらいのニオイなら大丈夫だろう」という理由でそのまま着てしまうのは絶対NG!
汗をかいたときに雑菌が一気に繁殖します。
特に男性の一人暮らしでは、洗濯が億劫になってしまったり洗濯槽の掃除が行き届かない場合がありますが、
面倒でも週に1回、半月に1回は洗濯機自体の掃除をするのがおすすめです。
また、リュックを愛用している方はご注意。
背中は最も汗を多くかく場所です。背中とリュックが密着することで、蒸れてしまい雑菌の温床になるので、
使うたびにリュックは空干しして。
今すぐできる!汗臭くならないための対策6つ
汗が臭う原因は、汗が出ることで肌の表面に雑菌が繁殖するため。
つまり、汗を抑えたり、雑菌が繁殖できない環境を作ればニオイを抑えることができる!
元々、汗は人間にとって必要な機能の1つで、決して悪者ではありません。
ですが、不快なニオイはステキ男子を目指すうえで、ちょっと厄介。
今すぐできる有効な汗対策をご紹介します。
対策1.出かける前にシャワーを浴びる
夜寝ているとき人は多くの汗をかきます。
その汗をシャワーで洗い流し肌を清潔にしてから出かけましょう。
寝ている間は、汗だけでなく体から皮脂なども分泌されます。
体も髪も洗ったあとは、よく乾かしましょう。
湿気が残っていると、後にニオイや雑菌繁殖の原因に。
メンズスキンケア商品には、汗や皮脂をスッキリ落としニオイを抑制するシャンプーやボディシャンプーが数多く展開されています。
男性はどうしても女性よりも皮脂の量がホルモンの関係上多いとされているので、対策できるアイテムが多数。
より完璧にして出かけたい場合は、肌を引き締めて汗を抑えるデオドラントウォーターや制汗剤でケアするのも◎
対策2.汗対策の下着を着用
出かけるとき、汗対策用の下着を着用してみるのも◎。余分な汗をしっかりと吸収してくれます。
通気性が良いものや、汗を抑制するものがあるので、自分の行動範囲や、運動の有無によって使い分けてみてください。
とはいえ、汗対策用の下着だからと言って汗をかかないわけではないので、要注意。
あまりにも汗をかいた時は、すぐに着替えるのが鉄則です。
またしっかりと洗濯を欠かさないように!
対策3.こまめに汗を拭く
汗は、かいてすぐは臭わないため、出てきたらすぐに拭くことが大切。
この一手間で雑菌が繁殖できない環境になり、後にニオイに繋がらない対策となります。
水分の吸収が良いミニタオルの使用がおすすめ。
最近は、ひんやりタオルなど涼感対策のできるタオルもあるので使ってみるといいかも。
対策4.抗酸化作用のある緑黄色野菜を食べる
緑黄色野菜のパプリカ・かぼちゃ・トマトなどの抗酸化作用がある野菜は、タンパク質や脂質の酸化を抑えるためニオイ対策に有効と言われています。
タンパク質や資質が酸化することでニオイに繋がってしまうので、食事の際に一緒にとると良いでしょう。
そのほか、肉などのタンパク質の量を減らしたり、腸内環境を整えることもおすすめ。
肉を食べ過ぎて体が酸性化している人は、アルカリ食品の梅干しや海藻などを食べるのも◎
口内環境の改善にも繋がるとされているので、口臭にも効果が期待できるとされています。
対策5.リラックスできる環境などを作る
ストレスを感じると、エクリン腺とアポクリン腺から汗をかくことでニオイが発生します。
それだけでなく、ストレスを感じて疲労すると、肝機能が弱まり、分解されかった体内のアンモニアが毛穴から出てきて体臭の原因に。
自分の好きなものやこと、ゆったりした時間を持つなど、リラックスする時間を意識的につくり、ご自身を癒しましょう。
対策6.衣類の洗剤を見直す
衣類についた汗や汚れがしっかり落ちる洗剤を選びましょう。
今は、消臭・除菌・抗菌作用がある洗剤がたくさんでています。
もし、洗濯機で洗ってもニオイが取れない場合は、洗濯洗剤だけでなく重曹でのつけ置き洗いなどもおすすめ。
一人暮らしでそこまでは、と思うかもしれませんが汗の匂いだけでなく汚れ対策にも◎
そして、洗濯できる男性は、モテます。
部屋干しする方も多いと思いますが、部屋中に湿気がたまってしまい衣類に雑菌が繁殖する可能性も。
衣類を干すときは、できるだけ天日干しすると乾きが早く雑菌が繁殖しません。
汗臭くならないための対策【番外編】
これまで6つの汗対策についてお話してきましたが、番外編の汗対策もお伝えします。
・保冷剤を当てる
プロのメイクアップアーティストがやっている技で、こめかみに保冷剤を当てるという方法があります。
瞬時に顔の汗が止まるので、メイク崩れを気にするメイク男子にはおすすめ。
ワキや、首周りなどの動脈を冷やすと上半身の汗が引いていきます。
ただしやりすぎは体調にも影響しかねないのでNG。
・ボトックスを打つ
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出した成分で多汗症の方にはかなり有効とされています。
美容クリニックなどでワキにボトックス注射をして汗を抑えます。
効果は個人差がありますが約3〜4ヵ月持続。美容整形外科や美容皮膚科で行うことができます。
暑さと汗とうまく付き合って夏を楽しめ!
汗が臭う原因と、対策方法をご紹介しました。
2種類の汗腺から出る汗は、身だしなみの部分ではニオイが発生したりして不快なものですが、人間を守る機能。
夏は多くのイベントもあり、スポーツをする機会も増える季節。
大量の汗をかくと、必要なミネラルまでも身体から出てしまい、熱中症の原因にもなりかねません。
汗対策をすることは、ニオイだけではなく、健康の維持にも役立ちます。
この夏はしっかりとメンズスキンケアをうまく使って効率的に汗対策をし、ニオイを気にすることなく思いっきり楽しみましょう!