メンズ肌の皮脂量は女性の約2倍。それに加え、年齢、ストレス、食生活や睡眠など生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアなど、さまざまな原因が肌に悪影響を与えます。
そしてこれらの原因によって肌のターンオーバーが乱れ、古い角質や過剰に分泌された皮脂などで毛穴がつまることでできるのがやっかいなニキビ。
ニキビ肌から脱出するのはそう簡単ではありませんが何も始めなければ改善もありません。まずは肌のターンオーバーを整えるためニキビケア用の化粧水を使うところからはじめましょう!
今回はニキビケアに有効な成分や選び方、おすすめの化粧水を紹介します。
ニキビの原因は毛穴詰まりとアクネ菌・乾燥も原因の一つ
そもそもニキビとは一体何でしょうか。様々な薬で知られる第一三共ヘルスケアのサイトを見るとニキビとは
「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気の通称
とあります。ニキビを病気だと認識して正しいケアをすることが必要だと分かります。
それでは、どうしてニキビができてしまうのでしょうか。その原因と過程を見ていきましょう。
毛穴詰まりがアクネ菌増殖を招く
皮脂の過剰な分泌や角質硬化などで毛穴が詰まると、その中でアクネ菌が増殖します。そのアクネ菌こそがニキビの素。
実はアクネ菌は本来「常在菌」と呼ばれる基本的には病原性のない菌です。
それでは、なぜ悪い菌ではないはずのアクネ菌がニキビの原因になってしまうのでしょう。
それはアクネ菌が皮膚内部で過剰に増殖することで炎症を起こしてしまうからに他なりません。
炎症を悪化させないことが重要
ここで問題です。炎症を起こしている患部に雑菌を与えたり、患部を刺激したりするとどうなると思いますか。
答えはもちろん「悪化する」です。
繰り返しニキビができる人、ニキビやニキビ跡が治らない人は知らないうちに自ら炎症を悪化させている可能性があります。
たとえば、毎日同じタオルで顔を拭いていたり、長い間枕カバーを洗っていなかったりしませんか。
他にも、ワックスのついた毛先が顔に触れたり、洗顔料のすすぎ残しや、シャンプー・リンスが顔に付着したりすることもニキビの原因になります。
大人ニキビは乾燥が原因の場合も
大人ニキビの主な原因は、乾燥により肌のターンオーバーが乱れ、古くなった角質が毛穴をふさいでしまうことにあります。
皮脂腺から分泌された皮脂は通常毛穴を通って肌表面に排出されますが、出口がふさがれると、行き場を失い、毛穴にたまった皮脂の中で菌が増殖するとニキビにつながります。
大人になることで、食生活の乱れやストレスで乾燥やニキビが進んでしまう原因にも。
ニキビケアにおすすめの化粧水の選び方
ニキビケア化粧水を選ぶ際にチェックした方がいい2つのポイントを解説します。
1.化粧水のニキビケア成分をチェックする
ニキビケアにはよく「保湿」が有効だと言われますが、毛穴のつまりや皮脂量を解消するのもニキビのできにくい肌を作るには効果的。
そこでニキビケアに効果のある成分を紹介。化粧水を選ぶ際には、効果を理解してこれらの成分が含まれているかチェックしてみて下さい。
化粧水に含まれる成分は化粧水のパッケージやHPに記載されています。
- ベンザルコニウム、クロリド、イソプロピルメチルフェノール・・・殺菌作用のある成分
- サリチル酸・・・アクネ菌の増殖を防ぐ抗菌成分
- アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸ステアリル・・・ニキビの炎症や赤みを抑える効果
- レゾルシン・・・殺菌作用、角質層を柔らかくする作用、角質層を除去する作用のある成分
- ビタミンC、ビタミンC誘導体・・・皮脂の酸化、詰まりを防ぐ作用
2.オイルフリー、アルコールフリーかチェック
保湿、殺菌のためにオイルやアルコールが配合されている化粧水もありますが、ニキビを気にするなら避けた方が無難です。
なぜならオイルは肌の常在菌アクネ菌のエサとなってしまい、アクネ菌が増殖しすぎると肌バランスが崩れニキビに繋がります。
またアルコールに関しては、ニキビができて弱った状態の肌には刺激が強すぎる場合があります。入っていても問題とならない肌質の場合もありますが、ニキビが悪化する可能性もあるので要チェック。
ノンコメドジェニックとは?
ニキビにおすすめだと言われる化粧水によく見られる「ノンコメドジェニック化粧品」の表記。
「ノンコメドジェニック」とは「コメド(※)ができにくい」という意味の言葉です。
※コメド=毛穴に皮脂や角質などが詰まって膨張している状態。
これはニキビができる手前の症状を指すので、コメドができにくいということは、ニキビができにくいということになります。
ですので「ノンコメドジェニック化粧品」や「ノンコメドジェニック処方」「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されたものは、その記載のないものに比べるとニキビ肌向きの化粧水だと言えます。
おすすめのニキビケア化粧水
ニキビケアにおすすめの化粧水7選を紹介します。薬局で購入可能なものもあるのでぜひ化粧水選びの参考にしてみて下さい。
オルビス (ORBIS)薬用クリアローション
肌のバリア機能を保つために、本来肌に備わっている機能を整える働きがある紫根エキス配合。肌荒れを防ぎ、整える甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウムも配合されています。
くり返しニキビを防いで、和漢植物の力でバリア機能を保ち健やかな肌へ導いてくれる化粧水。
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¥1,650/180ml | ¥1,650/180ml |
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草花木果 アクネ化粧水(しっとり)医薬部外品
どくだみエキスやクマザサエキスなどの植物成分配合により肌をうるおいで満たしながら、ニキビの原因となる毛穴のつまりを防いでくれる薬用化粧水。
ACコントローラー(グリチルリチン酸ジカリウム・トラネキサム酸(抗炎症成分))で肌の炎症をおさえながらしっかり保湿してくれる作用もあります。
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ファンケル(FANCL)アクネケア 化粧液
皮膚科学研究に基づき繰り返す大人ニキビとバリア機能の関係に着目して製造されているスキンケア商品。防腐剤、香料、合成色素、石油系界面活性剤など徹底して無添加。
さらには殺菌剤にも頼らずストレスや生活習慣の乱れによって肌のバリアが低下する「生活敏感肌」の根本原因をケアしてくれます。
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¥1,650/30ml | ¥1,650/30ml |
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各種の細菌、酵母、カビ類などにマイルドに作用してくれるイソプロピルメチルフェノールが主要成分の清爽ハーブ化粧水。薬用ウォーターが毛穴の奥まで届いて頑固なニキビ菌を毛穴から殺菌してニキビを予防してくれます。ベタつき、繰り返す男子ニキビに。
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¥1,650/120ml | ¥1,650/120ml |
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オードムーゲ
薬用ローション ふきとり化粧水肌あれ、あれ性、あせも・ひび・にきび、日やけや雪やけ後のほてりを防いでくれる効果があります。皮膚にうるおいを与え、ひきしめ整える作用。
ローションをたっぷり素肌になじませてから拭き取ると、汚れや皮脂を溶かし出すように肌を清浄することができます。拭き取り化粧水や保湿としてのほか、コットンに含ませてパックとして使うのも肌荒れ予防に効果的。
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明色 美顔水 薬用化粧水
ニキビケアの定番であり、人気ロングセラー商品です。サリチル酸が古い角質の除去に働きかけ、ホモスルファミンがアクネ菌をしっかり除去してくれます。有効成分としてサリチル酸、ホモスルファミン配合保湿成分にPGなど配合
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ニキビにも種類があるんです。
ニキビにも思春期ニキビ、大人ニキビ、白ニキビ、赤ニキビ…と様々な種類があるので、自分が悩んでいるのはどの種類のニキビなのか。
また、そのニキビ悩みを解消するにはどんなお手入れや成分が有効か。
一度調べてみるのも悩みの解決に繋がります。その上で、自分のニキビ肌に合った化粧水を選択し、美肌を目指しましょう!