ある製薬会社による調査によると、男性のシミは女性のシミに比べてくっきりしていて、濃いという傾向があるようです。最初は肌のくすみだと思っていたものが、適切なケアをしなかったことにより目立つシミになってしまうことも。
そうなる前にくすみや薄いシミを発見した時点で効果的なシミ対策化粧品でしっかりケアしておきましょう。今回は、シミの種類とともにシミができる原因、効果のあるおすすめの市販シミ対策化粧品を7つご紹介します。
自分のシミの種類を把握したうえで、適切なシミに効果のある成分を配合した化粧品でお手入れして、シミの無い肌で若返りましょう!
5つのシミタイプ
まず、ひとえにシミと言っても様々な種類があります。
シミを消すスキンケアを始めたいと思っても、自分のシミの種類を把握していないと適切なスキンケアができません。
まずは自分のシミタイプを知ることから始めましょう。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
シミといえば、大半がこの老人性色素斑です。日光性黒子、日光黒子ともいいます。淡褐色~濃褐色の色で、境目がはっきりしているという特徴があります。
大きさは様々で、よく日光に当たる部分にできやすく、以前はなかったのに加齢とともにじんわり出てきた、以前にはなかったところにあらわれたという場合は、ほぼ老人性色素斑と考えてよいでしょう。
老人性色素斑自体で健康を損なうことはまずありません。しかし、中には皮膚がん(皮膚悪性腫瘍・メラノーマ)であることも稀にあるので表面が隆起しているなどの特徴があれば、病院で診察を受けましょう。
雀卵斑(じゃくらんはん)
見た目がスズメの卵の模様に似ていることから雀卵斑と呼ばれるシミで、通称は「そばかす」と呼ばれるシミです。多くは遺伝で、ご家族に同じような症状の方がいたり、小さいころからあるのなら、そばかすと考えられます。
鼻の周りを中心に直径数ミリ以下の丸い斑点としてあらわれるという特徴があります。
思春期時をピークに、20代後半から薄くなることも多いです。また、そばかすは紫外線を浴びることで悪化してしまいます。
炎症後の色素沈着
ニキビややけど、かぶれなど皮膚の炎症後に、肌内部に色素が沈着してできます。年齢に関係なくできるため、肌トラブルができた場所に色濃い部分ができたらこのタイプとみてよいでしょう。紫外線を浴びると悪化して濃くなることもあります。
肝斑(かんぱん)
男性は少ないですが、、肝斑もシミの一種です。女性ホルモンが関係しているといわれ、色は薄い褐色、大きさはやや大き目、頬骨に沿って左右対称にできるという特徴があります。
太田母斑
顔面、特に眼球やひたいにあらわれることの多い青あざの一種です。多くは生後半年までにあらわれますが、思春期以降や成人になってから現れることもあります。
成人期以降に発症する太田母斑は、遅発性両側性太田母斑様色素斑とよばれます。額や目の周辺、頬などに表れやすいです。
【タイプ別】シミ対策化粧品の選び方
自身のシミの種類が分かったところで、そのシミに合った化粧品の選び方をみていきましょう。
種類が違えば対処法も異なってきますよ。
老人性色素斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着
もとの肌色よりも濃く見える老人性色素斑、鼻の周りにぽつぽつと広がる雀卵斑(そばかす)、ニキビ跡等に肌に残る炎症後の色素沈着、すべてメラニン色素の沈着が原因です。
これらのシミを消すには、その原因にアプローチする成分を配合したシミ対策用化粧品を使う必要があります。
ハイドロキノン・・・メラノサイトとメラニンを合成するチロシナーゼ(酵素)の働きを抑制してメラニンが生成されるのを防ぎます。
アルブチン・・・酵素であるチロシナーゼの活性を阻害し、新たなメラニンの生成を防ぎます。
コウジ酸・・・酵素であるチロシナーゼの活性を阻害し、新たなメラニンの生成を防ぎます。
ビタミンC誘導体・・・酵素であるチロシナーゼの活性を阻害し、新たなメラニンの生成を防ぎます。
トラネキサム酸・・・メラニンを作るメラノサイトの活性化を抑制します。
ビタミンA誘導体(トレチノイン)・・・肌のターンオーバーを促進して、肌内部のメラニンを表面へと押し上げ、ピーリング作用で古い角質とともにはがします。
プラセンタ・・・肌のターンオーバーを促進します。
ビタミンE・・・肌のターンオーバーを促進します。
老人性色素斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着のシミには、これからの成分が効果的です。
「シミ化粧品」と言われる化粧品の多くには上記の成分が配合されているので、配合されている成分・配合量などをチェックして選ぶと良いでしょう。
また、顔全体ではなく、色素沈着している部分に集中してアプローチするタイプのものを選ぶことも大事なポイントです。
これらのシミは、肌のターンオーバーが正常に戻し、新たなメラニンが作られないようにすることで次第に薄くなっていきますよ。
肝斑
男性に肝斑があらわれるのはまれ(女性の1割くらい)です。
しかし、肝斑ができてしまった場合は、
トラネキサム酸
ビタミンC
ハイドロキノン
等の成分がおすすめです。
ただ、ケアをすることでかえって悪化するケースもあります。
「肝斑かな?」と思ったら、まずは信頼できる皮膚科に相談したほうが良いでしょう。
太田母斑
太田母斑は市販の化粧品ではなく、レーザー等の専門の治療を受けることをおすすめします。
レーザー治療であれば、保険も適用します。
シミ対策化粧品の選び方のポイント
1.続けられる価格のものを選ぶ
気になるシミを消すには、毎日のお手入れがとても重要です。
肌のターンオーバーを整えて肌内部に沈着したメラニンの排出を促すとともに、新しくメラニンが作られないようにブロックすることで次第にシミの問題も解決していくことでしょう。
しかし、それには時間がかかり、一朝一夕で効果があらわれるというものではありません。
いくら効果のあるシミ対策化粧品でも、続けられなければ意味はありません。
お財布と相談して続けやすい価格のものを選ぶようにしましょう。
2.肌に優しいものを選ぶ
シミに働きかける成分の中でも、「肌の漂白剤」ともいわれるハイドロキノンは濃度によっては刺激を感じることがあります。
高い濃度でハイドロキノンを配合した化粧品の継続使用で、肌荒れや白斑のリスクもあるので、最初は濃度の低いものから使いましょう。
3.手間がかからないものを選ぶ
化粧品によるシミへのアプローチは、時間がかかります。
普段のスキンケアでできるもの、あるいは1ステップ追加するだけでできるものなど、面倒や負担に感じないものを選びましょう。
シミを消すおすすめの市販化粧品
肌のターンオーバーを促すシミ用市販化粧品
ロート製薬 メラノCC 薬用しみ集中対策液
ピュアなビタミンC(活性型ビタミンC)と行促進成分ビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル)を配合した美容液です。
ターンオーバーを促し、肌に沈着したシミを排出するよう働きかけてくれます。さらに潤い成分アルピニアホワイトも配合。ほかにも美白化粧水や保湿クリームもあるのでライン使いするのがおすすめです。「くっきりしていたしみがぼんやりしてきた」「プチプラで使いやすい」などコスパの良さに定評があります。
ロート製薬 メラノCC 薬用しみ集中対策液 |
シーエスシー ビタプロVC30 ピュアセラム
シーエスシー ビタプロVC30 ピュアセラム |
シミ対策に「ハイドロキノン」を配合したシミ用市販化粧品
ビーグレン QuSomeホワイトクリーム1.9
ビーグレン QuSomeホワイトクリーム1.9 |
ホワイトラッシュHQクリーム
純ハイドロキノンを5%も配合したピンポイント美容クリームです。ほかにもリンゴ幹細胞培養エキス、αーアルブチン、ビタミンC誘導体までプラスした贅沢な成分が魅力。プロテオグリカン・コラーゲン・ヒアルロン酸・スクワランなど保湿成分も贅沢に配合しています。それでいてこの値段は驚きですね。「着実に薄くなってきて大満足」「シミが目立たなくなった」と実力も確か。
ホワイトラッシュHQクリーム |
メラノサイトの活性を抑制するトラネキサム酸配合のシミ用市販化粧品
小林製薬 メンズケシミン
小林製薬 メンズケシミン |
第一三共ヘルスケア トランシーノ薬用ホワイトニングエッセンスEX
第一三共ヘルスケア トランシーノ薬用ホワイトニングエッセンスEX |
資生堂 HAKU メラノフォーカスV
資生堂 HAKU メラノフォーカスV |
市販のシミ対策化粧品の注意点
最後に、市販のシミを消す効果がある化粧品の注意点を押さえておきましょう。
目の周りには使用しない
市販のシミ対策化粧品でシミ部分にピンポイントで使うものは、目の周りや口の周りなどデリケートな部分には使わないようにしましょう。ハイドロキノンなど濃度によっては刺激が確認されている成分は、濃度が低いものから使ってお肌との相性を確認することもお忘れなく!
日焼け止めを併用する
シミ対策化粧品で今あるシミのケアをすると同時に忘れてならないのが、これからのシミを予防することです。すでにできているシミが紫外線に当たることで濃くなることもありますし、必ず普段から日焼け止めを使い、紫外線対策を怠らないようにしましょう。
継続してシミ対策する
シミは肌内部に沈着しているもののため、ターンオーバーで上に上がってくるようにサポートすることが不可欠です。そのため、シミ対策化粧品は、必ず毎日使うようにしましょう。
毎日使い続けるために、使用感や価格なども自分に合った化粧品を選ぶことも重要です。
シミ対策は、気づいた今から
シミには種類があり、それに合わせたスキンケアをすることが、シミを早く消す最短コースであることはおわかりいただけましたか?
シミ対策化粧品は市販のものがたくさん販売されていますが、適当に選ぶのではなく、自分に必要な成分やちょうど良い濃度のものを選ぶようにすることが大事です。
老けてみえるシミは、お肌の大敵!
早めのケアが大事なシミだからこそ、濃くなる前に自分に合ったシミ対策化粧品を選び、しっかりと根本からシミを解決しましょう!
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