朝、自分の口の酷い臭いで目が覚める、お口の中がねばねばざらざらして気持ち悪い…そんな経験はありませんか?
今の時期であれば、マスクの中の口臭が気になることも。寝起きの口臭は誰でもあるものですが、自分でも不快に感じるものは看過できません。
少しでも気持ちよく目覚めるために起きたての口臭を改善したいなら、今すぐできる対処法がありますよ。
寝起きの口臭のケアができれば、日中の口臭も気にならなくなるので一石二鳥!
そこでここでは寝起きの口臭が酷くなる原因と今すぐできる効果的な対処法4つを解説します。
男の身だしなみとして絶対に外せないエチケットの口臭ケアとして、まずは寝起きの口臭対策に取り組みましょう。
口臭の原因
口臭は大きく分けて、口内に原因がある場合と体に原因がある場合の2つが考えられます。
お口の中に原因がある場合
まず1つ目は、お口の中の汚れが原因である場合です。
- 歯の汚れ・・・プラーク・虫歯・歯周病など
- 舌の汚れ・・・舌苔
普段の歯磨きが不十分で歯や舌をきれいに保つことができていないために、お口の中の細菌が異常に増殖してひどいニオイを発することになります。
実際、口臭は8割以上が口の内の細菌が原因。
お口の中には約500種類もの細菌が1000億個ほどあると言われていますが、お口の中の細菌が異常に繁殖すると、あのイヤな口臭を発するようになるのです。
体に原因がある場合
2つ目は、体に原因がある場合です。
例えば、消化不良の場合は、胃や腸に残った食べたものが腐敗することで腐ったようなニオイを発します。
また、肝機能が低下している場合は毒素が十分に分解されないためにアンモニア臭が、糖尿病の場合は甘酸っぱい臭い(ケトン臭)が発生。
起床時だけでなく日中もこれらのニオイが常に口からする場合は、すぐに内科医を受診しましょう。
寝起きの口臭が酷くなる3つの理由
体・病的な原因ではなく、お口の中の汚れ・細菌の増殖が原因の口臭の場合、寝起きの特に酷いニオイは次の3つが原因。
- 唾液の分泌不足
- 口呼吸によるお口の中の乾燥
- 不十分な歯磨き・歯周病
唾液の分泌不足
実は、睡眠中は唾液の分泌量が激減します。
唾液の持つ働きとして、
- 酵素(βアミラーゼ)で胃腸の消化作用をサポートする働き
- 抗菌作用を持つ成分(リゾチームやラクトフェリンなど)でお口の中の細菌の繁殖を防ぐ働き
- お口の中を潤し、歯の表面についた食べかすを洗い流す働き
- お口の中のpHを中性に戻す働き
- 再石灰化作用で虫歯を防ぐ働き
などがあり、日中は唾液が十分に分泌されることでお口の中の良好な環境を保つことができ流とされています。
しかし、唾液がほとんど分泌されなくなる睡眠中は、これらの機能が十分に働かず、その結果、起きたての口臭は酷いニオイがする原因になりうることも。
実際、お口の中の細菌の数は食後8時間後がピーク。
日中は、8時間も経つ前に食事をしたり水分を摂ったりするのでピークを迎えることはまずありません。
しかし、睡眠中は別。
つまり、翌朝にはお口の中に細菌がいっぱい。それに伴い、ニオイもピークになるのです。
口呼吸によるお口の中の乾燥
また、さらにお口の中を乾燥させてしまう睡眠時の口呼吸も問題です。ただでさえ少ない唾液がなくなり、細菌がより増殖しやすくなってしまいます。
同時に、歯周病も進行しやすくなるため、起きたての口臭はさらに強烈に。
不十分な歯磨き・歯周病
寝る前の歯磨きが不十分な場合、お口の中に食べかすが残り、細菌が繁殖しやすくなります。虫歯がある部分は細菌が溜まりやすくなりますし、歯垢や歯石、歯周病も細菌の溜まり場。
また、舌の表面についた白い塊は細菌が固まった舌苔と言われるもので、ここにも大量の細菌が繁殖し、悪臭の原因となります。
つまり、睡眠中は口臭を悪化させる要素の宝庫といっても過言ではないのです。しかし、適切な対処法を実践すれば、寝起きの口臭をおさえることは難しくありません。
即効性アリ!即できる寝起きの口臭対策法4選
寝起きの口臭は、唾液不足とお口の中の汚れが大きく関わっています。つまり、この2つをなんとかできれば、効果的な寝起きの口臭対策法ができるということ。
対策法①寝る前にコップ1杯の緑茶を飲む
寝起きの口臭予防には、寝る前にコップ1杯の緑茶がオススメです。人は、睡眠中にコップ1杯程度の水分を出すといわれています。
体の水分不足はそのまま口の中の乾燥につながるので、寝る前にその分を補給しておくことで口の中の乾燥を予防。
お水ではなく、緑茶が良いのはカテキンやフラボノイドが含まれるからです。
これらの成分には、口内の細菌に対する抗菌作用や細菌が歯につくのを防ぐ作用、細菌の増殖抑制作用、虫歯菌による酸の産生抑制作用などがあるんだとか。
お茶なら口臭ケアだけでなくお口の中のケアもできて一石二鳥と言われています。
対策法②口呼吸をやめる
睡眠中に口の中が乾燥しないように、口呼吸をやめて鼻呼吸をするようにしましょう。
どうしても口が開いてしまうという方は、専用の口に貼るシールや、鼻腔を広げるシールなどを活用するのがオススメ。
小林製薬 ナイトミン 鼻呼吸テープ

ブリーズライト スタンダード 鼻孔拡張テープ

他にも、寝室に加湿器をつける、マスクを着けるのもオススメ。
対策法③寝る前の歯磨きを丁寧に行う
お口の中の細菌を繁殖させないためには、細菌のエサを極力お口の中に残さないことが鉄則です。歯ブラシは鉛筆を持つように握り、歯に対してブラシが直角になるようにして、歯を1つ1つ磨くこと。
歯の間や歯の裏、奥歯なども忘れずに丁寧に磨きましょう。
対策法④舌も磨く
舌の上に白い塊(舌苔)がある方は、舌磨きも取り入れましょう。
舌の磨き方は、
- 舌の表面を撫でるように舌ブラシを舌苔の奥から手前に軽い力で優しく引く
- 一度引くたびに水で洗う
- 汚れがつかなくなるまで繰り返す
舌には、味を感じる味蕾というデリケートな器官があるので、歯磨きと同じように磨かないようにしましょう。
小林製薬 ブレスケア舌クリン 舌専用ブラシ

舌ブラシがない時は、清潔なガーゼでも代用できます。
口の臭いは今から対策して
朝起きた時、自分でもむせそうになるくらいの口のニオイ。
しかし、その原因となる睡眠中の唾液不足(乾燥)や口の中の汚れの問題を解決すれば、意外と簡単に気持ち良い朝を迎えることができます。
今回紹介した4つの対策方法を今日の夜から実践し、1日を爽やかな気分でスタートしましょう。