スキンケアやメイクなど美意識の高いメンズも増えている今、メンズが当たり前の知識として知っておきたいのが美容成分の名前とその効果です。
風邪を引いた時に便秘薬を飲んでも意味がないように、美容も肌悩みを早く解決するためには悩みに合わせた美容成分を意識して使うことが重要だからです。
そこでここでは、メンズがぜひとも知っておきたい美容成分とその効果について肌悩み別に解説していきます。
美容成分の知識があれば、肌悩みに合わせて必要な美容成分を選んで適切な美容をすることができるようになり、自分磨きもより効果的・効率的に行えることでしょう。
乾燥が気になるメンズが知っておきたい美容成分を解説
まず、肌の乾燥・ごわつき・かさつきが気になるメンズが知っておきたい美容成分を4つを解説します。
- ヒアルロン酸
- セラミド
- コラーゲン
- アミノ酸
「肌がカサカサ」「ヒリヒリする」という時は肌が乾燥しているサイン。
ぜひ毎日のスキンケアにこの4つの美容成分が入ったアイテムを積極的に取り入れましょう。
(1)ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は代表的な保湿成分です。
1gで水6リットルという高い保水性を持ち、肌に潤いを与えてくれると同時に、肌の細胞の弾力性をキープしてくれる美容成分です。
(2)セラミド
セラミドは、肌の細胞間脂質の約50%を占める、肌の潤いに欠かせない美容成分(NMFの主成分)です。
水分保持機能を高め、しっとりとしたキメの整った肌作りをサポートしつつ、外からの刺激から肌を防御してくれる超有能成分です。
(3)コラーゲン
ヒアルロン酸・セラミドに次いで保湿成分として有名な美容成分がコラーゲンです。
ヒトの肌の真皮を構成するたんぱく質の約70%を占めていて、弾力やハリの元となるコラーゲンは体内で作ることができる成分でもありますが、25歳をピークにどんどん産生量が減っていくため、普段のスキンケアでの補給がマスト。
化粧品には肌への浸透性を高めるために分子を小さくした加水分解コラーゲンが主に用いられています。
(4)アミノ酸
アミノ酸は角質層に存在して肌の潤いを保ったり外からの刺激から肌を守る役割を担っている天然保湿因子です。
アミノ酸に加えてセラミドを積極的にスキンケアに取り入れることで、肌のバリア機能を高めつつ、肌のベースを整えることができます。
ニキビが気になるメンズが知っておきたい美容成分を解説
思春期ニキビも大人ニキビもメンズに多い肌悩みの1つ。
ニキビができてしまった時だけでなく、ニキビができそうな時、あるいはニキビができやすい肌質のメンズは次の4つの美容成分を取り入れたスキンケアを始めましょう。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- サリチル酸
- ビタミンC誘導体
- アーティチョークエキス
ニキビは放っておくと悪化して、炎症・化膿して治りにくいニキビ跡になるおそれがあります。
この4つの成分を配合したアイテムで先手先手のニキビケアを行いましょう。
(1)グリチルリチン酸ジカリウム
漢方薬に使われる甘草根エキスの主成分「グリチルリチン酸」を肌になじみやすく改良した成分です。
消炎効果に優れ、ニキビを予防したり、炎症を抑える効果が期待できる、ニキビケアには欠かせない成分です。
(2)サリチル酸
サリチル酸は、肌表面の古い角質を溶かして柔らかくする作用によって毛穴に詰まった角栓や皮脂を除去する効果が期待できる美容成分です。
さらに、殺菌・防腐作用によってニキビを作りだすアクネ菌の増殖も防いでくれます。
(3)ビタミンC誘導体
ビタミンCやビタミンC誘導体は、高い抗酸化成分であり、皮脂抑制効果によってニキビを防いでくれるマスト美容成分です。
ビタミンC・ビタミンC誘導体は他にも抗炎症、コラーゲンの産生をサポートしてハリや潤いをアップする効果が期待できます。
(4)アーティチョークエキス
アーティチョークの葉に豊富に含まれる収れん効果が強いシナロピクリンによって、毛穴の開きや乾燥を防ぐ働きが期待できる美容成分です。
さらに、紫外線ストレスによる肌ダメージを軽減し、弾力のある肌に整える効果も期待できます。
くすみ・しみが気になるメンズが知っておきたい美容成分を解説
次に、くすみやシミが気になるメンズにおすすめの美容成分を解説します。
- ハイドロキノン
- L-システイン
- トラネキサム酸
- プラセンタ
- アルブチン
色のくすみやシミは老け見えなど印象を悪くしてしまうので、早めのケアが重要。
ぜひこの5つの美容成分を配合したアイテムを取り入れて早期に対策しましょう。
(1)ハイドロキノン
シミを作る酵素であるチロシナーゼの働きを邪魔することによってメラノサイトを壊してくすみ・黒ずみ・ニキビ跡などのシミを改善してくれる成分です。
(2)L-システイン
シミを防ぎ、肌の代謝を上げてメラニンの排出をサポートする効果が期待できる美容成分です。
天然に存在するアミノ酸の一種で、体の中でも合成することができる安全・安心な成分です。
(3)トラネキサム酸
ビタミンC誘導体と同じく厚労省認可の美白有効成分であるトラネキサム酸は、色素沈着抑制効果によってシミを防ぐ美容成分です。
さらに肝斑の改善、抗炎症作用も期待できます。
(4)プラセンタ
プラセンタ(胎盤)は、ターンオーバーの促進やメラニンの生成の抑制、色素沈着抑制、細胞増殖促進などくすみやシミに抗いたいメンズのマスト美容成分です。
他にも皮膚柔軟や抗酸化作用もあるなどオールマイティな成分でもあるので、くすみやシミだけでなく、たるみや乾燥が気になるメンズにもおすすめ。
(5)アルブチン
シミのもとになるメラニンが肌内部でできないように働きかけてくれる美容成分です。
構造はハイドロキノンと似ていますが、ハイドロキノンよりも刺激がマイルドで肌への負担も少ないため、肌が敏感なメンズの美白におすすめです。
しわ・たるみ(エイジングサイン)が気になるメンズが知っておきたい美容成分を解説
最後に、シワやたるみなどエイジングサインが気になり始めたメンズにおすすめの美容成分を解説します。
- ナイアシンアミド
- レチノール
- フラーレン
- ヒト幹細胞培養液
- コエンザイムQ10
- ビタミンE
フェイスラインや目元などがぼんやりしてきたら、エイジングケアの始め時。
この6つの美容成分を積極的に取り入れていきましょう。
(1)ナイアシンアミド
ナイアシンアミドはビタミンB群の一つでシワへの効果が注目されている成分です。
細胞の代謝をサポートし、シワの改善が期待できます。
小じわや肌のたるみなどが気になるメンズの要チェック美容成分です。
(2)レチノール
ビタミンA誘導体の一種であるレチノールは乾燥による小じわを目立たなくしてくれる美容成分で、2017年にシワを改善するという効果が厚生労働省から承認された成分と比較的新しい成分です。
肌に直接塗ると表皮の下の真皮層でコラーゲンの産生を促進し、表皮層ではターンオーバーを促して肌の基底層を厚くしてたるみやしみ・シワ・開き毛穴の改善をサポートしてくれます。
ただし、レチノールは敏感肌のメンズは刺激を感じることもあるため使用の際は慎重に。
(3)フラーレン
フラーレンはビタミンCの150倍以上の抗酸化力を持つ美容成分です。
1996年にノーベル化学賞を受賞している成分で、高い抗酸化力によって肌の衰えを抑制しつつ、シワやたるみの改善に働きかけてくれるだけでなく、炎症を抑える効果も期待できる成分です。
(4)ヒト幹細胞培養液
肌再生医療により誕生した新しい美容成分で、美肌細胞を生み出す細胞を活性化することで肌の衰えを改善する効果が期待できる成分です。
(5)コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、エネルギーの産生や肌の細胞の酸化の抑止に欠かせない成分です。
2004年に化粧品への配合が許可された比較的新しい成分で、年齢肌に現れるシワやたるみや乾燥を防いで、ハリや弾力のある肌へと導いてくれます。
(6)ビタミンE
ビタミンEは数あるビタミンの中でも肌の老化を防ぐ高い抗酸化作用を持ったビタミンです。
血行の促進やターンオーバーの促進によってエイジングサインの防止に効果を発揮するといわれており、ビタミンCやコエンザイムQ10と相乗効果もあるので合わせて使うのがおすすめ。
化粧品では、トコフェロール・酢酸トコフェロール等の名称で記載されています。
まとめ
メンズが覚えておきたい基本的かつ重要な美容成分を肌悩み別にピックアップして解説しました。
肌トラブルが起こった時、どんな美容成分を自分の肌が必要としているのかを知っておくことは、肌トラブルをそれ以上悪化させることなく、早期に改善するために欠かせません。
つまり、美容成分の効果を知っておくことは、自分の肌を守るために有効かつマストな美容方法の1つといえるでしょう。
ぜひ、自分の肌をもっと美しくしたい・元気にしたいと思っているメンズは、今回ご紹介した美容成分の名前と効果を覚えておき、普段の美容に役立ててください!