綺麗な歯を維持するためには、実は歯磨きだけでは不十分。
歯磨きだけでは歯垢を取り除くことはできませんし、歯と歯の間に挟まってしまった食べ物を完全に取り除くこともできません。
そのため、歯磨きと併用して使いたいのがデンタルフロスです。
細い糸状のフロスを歯の間に挟んで汚れをオフするデンタルフロスを上手に使えば、今よりもっと口腔環境を良くすることができますよ。
ここではデンタルフロスの役割や正しい使い方と合わせて、初心者でも使いやすいおすすめのデンタルフロス10選を紹介します。
虫歯や歯肉炎、口臭などのトラブルを防ぐために、ぜひデンタルフロスを活用しましょう。
歯磨き+デンタルフロスで口腔環境を劇的に改善
初心者でも使いやすいおすすめのデンタルフロスの紹介の前に、デンタルフロスの必要性を解説します。
(1)歯磨きで除去できる歯垢は約60%
歯の健康のために、あるいはエチケットのために食後に歯磨きを必ずするというメンズも多いことでしょう。
しかし、歯磨きで除去できる歯垢は、実は60%ほど。
残りの40%はまだ口の中に残っているんです。
口の中は、歯や歯茎など凹凸がいっぱい。
それに歯と歯の間など歯磨きでは磨ききれない部分もたくさんあるため、どんなに丁寧に磨いても歯垢は残ってしまうのです。
また、歯垢が残ってしまうのは、口の中の形状だけが原因ではありません。
多くの方が使っている歯磨き粉には、発泡剤が配合されています。
口の中の水分とブラッシングで歯磨き粉が泡立つと、磨き方のクセもあって磨き残しがどうしても出てしまうことに。
特に歯の裏側など磨きをおろそかにしていることも少なくありません。
口の中に残った歯垢は、虫歯・歯周病の原因となるだけでなく、黄ばみや口臭の原因にもなってしまいます。
(2)+デンタルフロスで歯垢除去力アップ
しかし、いつもの歯磨きに加えてデンタルフロスを使うことで、歯垢除去力は約86%までアップ。
(出典:クリニカ )
デンタルフロスは歯と歯の間に挟まった歯垢や食べ物まで、フロスで絡めとって掻き出して除去できるので、口の中を清潔に保つためには積極的に使いたいデンタルアイテムです。
また、デンタルフロスを使うことは他にもメリットがあります。
歯を一本一本チェックするので、虫歯や歯肉炎などの歯の問題をいち早く見つけることができ、早期治療も可能にしてくれます。
実は多種多様!デンタルフロスの種類
次に、デンタルフロスの種類についても解説しておきます。
(1)デンタルフロスの形状
デンタルフロスの形状は大別して2つのタイプがあります。
①ホルダータイプ
デンタルフロス初心者には、プラスチック製の柄(ホルダー)にフロスが付いているホルダータイプがおすすめです。
柄の部分を持ち、フロスの部分を歯の間に入れて前後に動かすことで、歯の間に挟まっている汚れを掻き出します。
フロスの両端を手で持ってピンとフロスを張る必要もないので力の加減をつけやすく、片手でできるためフロスに慣れていない方でも問題なく使うことができます。
ただ、歯並びが悪い人や詰め物などがある場合は注意が必要です。
歯と歯の間に挟みいれるので、引っかかってしまった時に取れなくなるおそれも。
その場合は、無理に引っ張らずにフロスを切って、フロスを横に引っ張って抜くようにしましょう。
②ロールタイプ
ロールタイプは糸状になっているフロスを必要な長さにカットして、両端を指に巻き付けて使うデンタルフロスです。
ホルダータイプと比べて、小回りが利き、コスパが良いのがメリット。
また詰め物や歯並びが悪くても、フロスの片側を引っ張って抜けばよいので便利という点も便利です。
ただ、口の中に片側を入れなければならないので、このコロナ禍では外出先で使いづらいというデメリットが。またホルダー型よりも口を大きくあけなければならないというデメリットもあります。
また、ロールタイプには、歯の間にいれやすいワックス付きのもの、掻き出し力の高いノンワックスのものもあります。初心者にはするっと入るワックスタイプがおすすめです。
(2)デンタルフロスの素材
デンタルフロスは、使われている素材も様々です。自分に合った材質のものを選びましょう。
①しっかり掻き出すナイロンフロス
最もベーシックなのは、ナイロン製のものです。
歯の間の汚れをしっかりつかんで掻き出すことができるので多くのデンタルフロスがナイロン製です。
ただ、強度が高い分、フロスも硬いというデメリットがあります。
②ソフトなタッチのポリエステル製フロス
柔らかでソフトな掻き出し力を持つのがポリエステル製のデンタルフロスです。
掻き出し力はナイロンフロスに劣りますが、刺激が弱いので初心者におすすめです。
③細さにこだわるならポリエチレン製フロス
ナイロン製とポリエステル製のハイブリッドタイプがポリエチレン製です。
細いのに頑丈、掻き出し力も十分。
ただ、歯と歯の間の隙間が大きい人には物足りなさを感じるので違うタイプがおすすめです。
初心者におすすめ ホルダータイプ編
たくさん種類があるフロスですが、初心者におすすめの「ホルダータイプのデンタルフロス」を紹介します。
Ora2 プレミアム クレンジングフロスハンドル 歯間美白
奥歯にも使いやすい小さめサイズのハンドルフロスです。初心者でも歯の間に通しやすいワックス付きで、ちょうどよい角度のフロスが効率的に歯垢を除去してくれます。クレンジング成分(シリカ:清掃剤)を糸にコーティングしているので、歯と歯 の隙間の歯垢除去だけでなく、ステイン(着色汚れ)除去も行うことができるスグレモノです。
Ora2 プレミアム クレンジングフロスハンドル 歯間美白 ¥440(税込)/ 内容量 30本 |
オーラルB フロスピック ホワイトニング
従来品に比べて1.5倍歯間に入りやすく、狭い歯間でもスルッと入り引っかからない独自のなめらかテープを使用した、初心者でもつきやすいデンタルフロスです。シリカ加工でステインも除去。ほつれ防止加工で最初から最後まで使いやすいのもポイントです。
オーラルB フロスピック ホワイトニング ¥439(税込)/ 内容量 60本 |
ライオン歯科材 ライオン DENT.EX ウルトラフロス S10
高耐久性、低摩擦力の「テクミロン」採用で繰り返し使えるホルダータイプのデンタルフロスです。独特なY字型のホルダーはやりにくい臼歯部分にも使いやすいと大好評。コスパ面でも優秀です。
ライオン歯科材 ライオン DENT.EX ウルトラフロス S10 ¥590(税込)/ 内容量 10本 |
クリニカアドバンテージ フロスY字タイプ
高強度ポリエチレンを使ったY字タイプのデンタルフロスです。奥歯の歯の間にも届きやすく持ちやすいので歯の隅々までしっかりケアできます。より合わせたミクロ繊維から成るフロスがごっそり汚れを掻き出してくれます。洗って繰り返し使えるのでコスパも◎。
クリニカアドバンテージ フロスY字タイプ ¥350(税込)/ 内容量 18本 |
小林製薬 糸ようじ スルッと入るタイプ
狭い歯間にもスルッと入る初心者でも使いやすいデンタルフロスです。細く滑らかな糸が狭い隙間にも無理なくスムーズに入り、汚れを絡めとって掻き出してくれます。歯の裏など取りにくい食べかすも取り除きやすいのも魅力。
小林製薬 糸ようじ スルッと入るタイプ ¥500(税込)/ 内容量 60本入り |
初心者におすすめ ロールタイプ編
SNSなどでもよく見るロールタイプ。
フロス初心者にもおすすめのロールタイプのデンタルフロスを紹介します。
リーチ デンタルフロス クリーンバースト ペパーミント
256本の特殊加工繊維フロスで歯垢除去力15%アップ!狭い隙間にも入り込み、爽快感のあるペパーミントも加わってすっきり感も味わえます。硬すぎず柔らかさもあるフロスなので、初心者の方にもおすすめです。
リーチ デンタルフロス クリーンバースト ペパーミント ¥360(税込)/ 内容量 32m |
オーラルB デンタルフロス
スルッと入り引っかからないワックス加工タイプのデンタルフロスです。細かい部分にも使いやすく、初めての方でも心地よくつかえます。歯の間が狭い方にもおすすめです。
オーラルB デンタルフロス ¥398(税込)/ 内容量 50m |
オーラルケア フロアフロス
384本のポリエステル素材で作られたワックス付きのデンタルフロスです。繊維が柔らかくてふっくらしているので初心者の方も使いやすいです。おしゃれなパッケージも人気です。
オーラルケア フロアフロス ¥821(税込)/ 内容量 45m |
クリニカ アドバンテージ スポンジフロス
お口の水分で3~4倍にふくらむフロスが、歯ぐきにやさしく歯垢をしっかりからめとるデンタルフロスです。歯の間に挟みやすいワックスタイプでキシリトール配合・爽快なミントフレーバーで気分よく使えます。半透明ケースなので、フロスの残量が一目で確認できるのも便利。
クリニカ アドバンテージ スポンジフロス ¥557(税込)/ 内容量 40m |
HAKARA フロスブラック
イタリア製高品質の糸を国内で製品化した、平糸、ワックス加工でフロス初心者にも最適なデンタルワックスです。フロスが黒いので汚れが良く見えるのですっきり感もアップ。歯の間にするっと入って爽快な使い心地です。
HAKARA フロスブラック ¥550(税込)/ 内容量 50m |
フロスは歯磨きとセット!
歯磨きの後にデンタルフロスで歯垢や食べかすを除去すれば、口の中の環境もかなり改善され、虫歯や口臭なども効率的に防ぐことができます。
初心者が自分に合うデンタルフロスを見つけるにはとにかく色々試してみることが大事。今回紹介したおすすめ品からまず試してみてはいかがでしょうか。
歯磨き+フロスで歯の隙間もすっきり!お口の健康をキープしましょう。
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